冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
大和は自宅で過ごす時間があまりないからか、家具の少ない家だった。

それで葵の好みで足りない家具を買い足した。

元からあったのは黒革の三人掛けのソファと黒いテレビボードで、葵が選んだナチュラルな印象の家具と調和が取れないが、そのちぐはぐな感じもふたりの家だという感じがしていいと思った。

エプロンを脱いで壁掛け時計を見ると七時になっていた。

寝室のドアが開いた音がして、起きたばかりの大和がリビングに入ってきた。

「おはよう。早起きだな。眠れなかったか?」

「大丈夫、ちゃんと寝られたよ。朝ごはん作ろうと思って早めに起きただけ」

食卓テーブルを見た大和は、複雑そうな顔をした。

「ありがとう。嬉しいが、俺に気を使っていると疲れるぞ。ずっとふたりで暮らすんだ。無理をせず、自然体でいてくれ」

「うん……」

大和はリビングを出て、顔を洗いに洗面所に向かった。

短い後ろ髪が寝ぐせで跳ねている姿に胸がときめく。

その何倍も胸を高鳴らせたのは、昨夜、同じベッドに入った時だ。

事件が解決するまで手を出さないという約束通りなにもなかったけれど、緊張しっぱなしだった。

恋人になったので、添い寝券を使った時以上に共寝を意識してしまう。

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