冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
大和はなにも言わないし、葵も聞いてはいけないと思い捜査について尋ねなかった。

まさか階下で拳銃を作っていたとは衝撃で、今さらながらに恐怖を感じ鳥肌が立った。

葵が知らなかった情報はそれだけではない。

先月の中旬に花火を自作している最中に誤って爆発させた事件があったが、あの犯人と縞森が要人を襲撃するというテロ計画を企てていたというのだ。

逮捕者は他に四人いて、今日が一斉逮捕の日だった。

(大和さんが今日は帰れないといった理由はこれだったんだ。こんな大きな事件を担当していたなんて……)

夜に時間を見つけて電話すると言ってくれたが、そんな暇があるのだろうか。

彼の多忙さを案じた時、まだ着たままのコートのポケットで携帯が震えた。

急いでコンロの火を止めて携帯を出すと、大和からの着信だった。

「もしもし」

『俺だ。今、家か?』

「帰ってきたところ」

『ニュースを見たか?』

「うん。すごく驚いた。ねぇ、もしかして引っ越しを急がせたのは、逮捕の時に私に危険がないようにするため?」

ふと思った疑問をぶつけた。

犯人が抵抗して銃撃戦になれば、巻き込まれる可能性がないとは言えない。

だから強引に引っ越しをさせたのかと推測した。

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