冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
追及はされず、ソファの方へ行ってくれたので助かった。

部屋着のトレーナーを着た彼は、座ってタブレットでニュースをチェックしているようだ。

洗いものを続けながら、その横顔をチラチラと見てしまう。

(ねぇ大和さん、事件の完全解決っていつなの?)

聞きたくても口に出せない疑問が胸にくすぶる。

縞森が逮捕されてからしばらく経つのに、大和はなにもしてこない。

クリスマスはいつもの寿司屋でご馳走になり、新しいコートをプレゼントしてくれたが、やはり色っぽい展開にはならなかった。

今日か明日かと緊張して待っているこちらの身にもなってほしいが、その気持ちをぶつけられずにいる。

催促していると思われると恥ずかしいからだ。

(期待しているわけじゃないよ。落ち着かないこの気持ちをなんとかしたいだけ。少しくらい、恋人らしい雰囲気がほしいとは思うけど)

土鍋を洗う手に力が入る。

一緒に暮らして同じベッドで寝ているのに、キスもない。

事件解決まで手を出さないという大和の誓いにはキスも含まれているようだ。

(ねぇ、いつなの? 大体でいいから教えてよ)

何十回と繰り返してきた無言の問いを、今も心の中だけでぶつけ、恨みがましい目でじっと見てしまう。

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