冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
大和と恋人関係になれた報告の流れで、色っぽい展開にならない悩みを打ち明けたのだが、少しも共感してもらえなかった。

(そんな恥ずかしいこと、口が裂けても言えない。というか、抱かれる日を心待ちにしているわけじゃないから)

この場にいない友人に反論し、勢いよく湯船から上がって力任せに髪を洗う。

(こんなことばかり考えていられない。明日はいよいよ大晦日なのに)

追っている元官僚のゴルフの日。

農林水産省の元部下の官僚と食品会社の幹部を引き合わせる話をしていた。

スクープ写真が撮れる絶好のチャンスだ。

ゴルフ場の下調べは済んでおり、準備は完璧なつもりでいる。

気合いが入ったことで気持ちを切り替えることができ、お風呂から上がると、まだソファでタブレットを見ている大和の横に立った。

「明日の仕事は早朝からなんだ。大和さんが起きる頃にはもう家を出てる」

凛々しい眉の下の精悍で美麗な目。視線が合った途端に鼓動が跳ねる。

せっかく恥ずかしい悩みから心を離せたと思ったのに、早くも引き戻されそうだ。

思わず目を逸らすと、手首を掴まれ引っ張られた。

「わっ!」

お尻をついた場所は彼の膝の上で、横座りの姿勢で腰をホールドされた。

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