冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
二課とは警視庁刑事部の捜査二課のことで、贈収賄や詐欺、横領など、経済犯罪や企業犯罪を担務している。

大和の指摘に目を見開いた。

「それって……私が買った情報がガセってこと?」

もしそうなら、この二か月間の苦労が水の泡だ。

「さぁな、二課の捜査対象は知らない」

(なんだ。よかった……ん?)

「大和さんって刑事部でどんな仕事をしてるの?」

四年前に古巣に戻ったと言われたので、刑事部に所属しているはずだ。

指揮する立場の警視正なのだから、刑事部全体の情報を把握していると思い込んでいたが、違うのだろうか。

「警視正も一課とか二課とか、課に所属しているの? 古巣に戻ったということは捜査一課?」

昔から彼は仕事についてあまり話してくれないが、四年前からその傾向が強まったように思う。

警視正に昇進した話も、顔見知りの彼の同期の警察官から聞いた。

矢継ぎ早に疑問をぶつけたが、やはりと言うべきか今も適当にはぐらかされる。

「どこでもいいだろ」

(所属ぐらい教えてくれてもいいじゃない)

信用されていないのか、それとも軽視されているのか。

教えてもいいと思えるほどの存在ではないと言われた気がして、胸が痛んだ。

(一番大切な女性だなんて、思い上がりもいいところだった)

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