冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
沢が売るネタは、信憑性や注目度などで三つにランク分けされている。
それが松竹梅で梅は五万円。葵の低い稼ぎでは梅が精一杯だった。
「そうだけど……」
「他の政治家の汚職ネタもあるよ。そっちは松。まず間違いない」
「三十万も払えない」
葵としては友達価格で売ってほしいところだが、沢いわく、ずっといい関係でいたい相手だからこそ一円もまけないらしい。
グイッとカフェオレを飲んでため息をつくと、沢が軽い口調で言う。
「まだ落ち込むのは早いよ。多野元の件は梅の中でも信憑性は高い方。もう少し追ってみな。きっとなにかあるから」
多野元を尾行しなければならない今はアルバイトをあまり入れられないので、ますます家計が苦しい状況だ。
無駄なことに時間を割きたくないのだが、沢がそう言うならもう少し粘ろうかと考え直す。
すると沢が横にあるパソコンのキーボードに右手を伸ばした。
葵からは見えないが、画面に視線を動かしている沢が口角を上げた。
「多野元の所属会派がよく利用するホテルがある。三階の割烹料理店と最上階のレストランは密談に最適な個室アリ。しかもマスコミ対策でスタッフ専用の出入口を使わせてくれるらしい。知りたい?」
「教えて!」
それが松竹梅で梅は五万円。葵の低い稼ぎでは梅が精一杯だった。
「そうだけど……」
「他の政治家の汚職ネタもあるよ。そっちは松。まず間違いない」
「三十万も払えない」
葵としては友達価格で売ってほしいところだが、沢いわく、ずっといい関係でいたい相手だからこそ一円もまけないらしい。
グイッとカフェオレを飲んでため息をつくと、沢が軽い口調で言う。
「まだ落ち込むのは早いよ。多野元の件は梅の中でも信憑性は高い方。もう少し追ってみな。きっとなにかあるから」
多野元を尾行しなければならない今はアルバイトをあまり入れられないので、ますます家計が苦しい状況だ。
無駄なことに時間を割きたくないのだが、沢がそう言うならもう少し粘ろうかと考え直す。
すると沢が横にあるパソコンのキーボードに右手を伸ばした。
葵からは見えないが、画面に視線を動かしている沢が口角を上げた。
「多野元の所属会派がよく利用するホテルがある。三階の割烹料理店と最上階のレストランは密談に最適な個室アリ。しかもマスコミ対策でスタッフ専用の出入口を使わせてくれるらしい。知りたい?」
「教えて!」