冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
浮かれて恋バナができる性格ではない。

大和の話題を出す際は恋愛相談だと思われないよう気をつけていたのだが、沢の目にはそれがかえっておかしく見えたようだ。

もしかして大和にも気づかれているのではないかとヒヤリとしたが、この前の寿司屋での態度を思い出し、それはないと安心した。

「私の気持ち、大和さんには伝わらないよ。万年反抗期だと思われてるもの。十歳も離れてると、いつまでも子供扱いだよ。私も今の関係を壊したくないから別にいいけど」

「恋人になりたくないの?」

「どうやったってなれない」

「告白してみれば? 顔は可愛いんだから、あとは素直になればいける気がする」

卵形の顔にパッチリ二重。沢ほどではないが色は白い方で、ややアヒル口。

同学年の男子に興味はなかったが、中高生の頃は可愛いと言われてクラスメイト数人に告白された。

女優やアイドルほどの容姿ではないけれど、悪くないとは自分でも思っている。

しかし大和の前ではなんの役にも立たないだろう。

彼自身がたぐいまれなる美貌の持ち主だからだ。

「無理」

「言うのが恥ずかしいなら、迫ればいい」

「せまっ……? もっと無理。大和さんのことはいいよ。とっくの昔に諦めてるから」

恋愛相談をする気はない。

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