冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
刑事よりホストに向いていると上官から嫌味を言われても、少しも不愉快そうにせず笑って聞き流せるところは見習いたい。

腕時計に視線を落とした大和は、「五分だけなら」と制限をつけて応じる。

休憩所と書かれたドアの内側はベンチシートと自動販売機が二台あるだけの狭いスペースで、誰もいない。

大和がベンチシートの端に腰を下ろすと、井坂は隣に座らず、自動販売機に背を預けて立った。

「なにかわかったのか?」

昨日の爆発事件に関して話があるのだろうと予想して聞いた。

公安の対策室とは別に一課も、この事件を調べている。

「交友関係と火薬の入手経路を調査中。火傷の程度は軽いから、三日で退院できるって。屋根が吹き飛ぶほどの爆発を起こしておきながら、運がいいね。退院したら、洗いざらい吐かせるよ。楽しみだな」

天使のようにきれいな顔に浮かぶのは残忍な笑み。

それを見て背筋が寒くなった。

サディスティックな性格だと本人が言っているのは冗談ではないだろう。

友人ながら恐ろしい刑事だ。

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