冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
「今、主人とお風呂に入ってるんです。私はちょっとコンビニまで」
菜美恵は夫と一歳の息子の直人と三人で暮らしている。
てっきりこのアパートの全部屋がワンルームだと思っていたが、一階だけ半地下の部屋がついたメゾネットタイプで、少々狭いけれど家族で住めるそうだ。
「いってらっしゃい」
作り笑顔で会釈して横を通り過ぎようとしたが、「あの」と呼び止められる。
階段の二段目で足を止めて振り向くと、菜美恵が眉尻を下げた。
「うち、うるさいですよね? 直斗の夜泣きでご迷惑をおかけしてすみません」
引っ越しの挨拶の時にも夜泣きについて申し訳なさそうに説明されたが、一度寝たらちょっとやそっとのことで起きないから大丈夫だと答えた。
しかし実際はなかなか寝付けなかったり、途中で起こされたりしている。
どうやらキッチンの配管を伝って階下の音が響くようだ。
物件選びの際に、色々と手頃なこのアパートでひと部屋だけ空いていてラッキーだと喜んだが、そういう理由で空室だったのかと少々後悔した。
けれどもたまに見かける直斗は愛らしく、幼い子の夜泣きは仕方ないと思うので腹は立たない。
菜美恵が気を使わないよう、笑みを強めた。
「毎晩、熟睡してます。全然気にならないですよ」
菜美恵は夫と一歳の息子の直人と三人で暮らしている。
てっきりこのアパートの全部屋がワンルームだと思っていたが、一階だけ半地下の部屋がついたメゾネットタイプで、少々狭いけれど家族で住めるそうだ。
「いってらっしゃい」
作り笑顔で会釈して横を通り過ぎようとしたが、「あの」と呼び止められる。
階段の二段目で足を止めて振り向くと、菜美恵が眉尻を下げた。
「うち、うるさいですよね? 直斗の夜泣きでご迷惑をおかけしてすみません」
引っ越しの挨拶の時にも夜泣きについて申し訳なさそうに説明されたが、一度寝たらちょっとやそっとのことで起きないから大丈夫だと答えた。
しかし実際はなかなか寝付けなかったり、途中で起こされたりしている。
どうやらキッチンの配管を伝って階下の音が響くようだ。
物件選びの際に、色々と手頃なこのアパートでひと部屋だけ空いていてラッキーだと喜んだが、そういう理由で空室だったのかと少々後悔した。
けれどもたまに見かける直斗は愛らしく、幼い子の夜泣きは仕方ないと思うので腹は立たない。
菜美恵が気を使わないよう、笑みを強めた。
「毎晩、熟睡してます。全然気にならないですよ」