冷血硬派な公安警察の庇護欲が激愛に変わるとき~燃え上がる熱情に抗えない~
警察はもう動き出していると思うので、多野元逮捕の速報が入るかもしれないと思い、ニュース番組にチャンネルを合わせた。

「いただきます」

買ってきた弁当は唐揚げにウィンナー、ポテトサラダとスパゲッティーが少量ずつ入っていて、ご飯の上に鮭がのっている。

温めてもらったのにもう冷めているが、空腹なので美味しく感じられた。

三分の一ほどを食べた時、ニュースは今月の上旬にあった爆発事件の続報に移った。

たしか打ち上げ花火を自作している途中に火薬に引火し、誤って爆発させてしまったという事件だったと記憶している。

それを起こした二十代の会社員男性は火傷を負って入院したが、軽症ですんだためすでに退院して取り調べを受けているそうだ。

民家の屋根が壊れて黒焦げの室内が見えている上空映像のあと、モザイク入りの近隣住人のインタビューが流れた。

『半年前くらい前ですかね、空き家だったあの家に引っ越してきたんです。若いのになんでだろうと不思議に思ったんですよ。畑の真ん中の一軒家だから。人の出入り? 警察にも聞かれました。正直、よくわからないです。あの家はぐるっと木で囲われていて、玄関が見えにくいんです』

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