熱情を秘めた心臓外科医は引き裂かれた許嫁を激愛で取り戻す
「ごめん。実をいうと、スミレの緊急手術が終わったとき、高辻先生のところにすっとんでいったんだ。スミレの無事が知りたくて……そのときに先生にもまあ一応許可はもらったから大丈夫だと思うんだけど」
「そう、だったんだ」
「けっこう嫉妬するタイプっぽいなぁと思ったりなんかもして」
再びハルに煽られて、架純の顔はもうとっくに紅色になっている自覚があった。桜の花どころか薔薇の花も驚くくらいの濃さかもしれない。
「も、もうその話はいいよ」
「そのときさ、高辻先生に言われたよ。必ず君のことも助けてみせるって。だから、生きることを諦めないでほしい。これから先も彼女の友人ていてやってほしいって」
架純はその話を聞いて、理人のことがすぐに思い浮かんだ。彼らしいと目を細める。
「私も先生と同じ気持ちだよ。私もハルも、絶対に助かる。だから生きることを諦めないで、これから先も友達でいられるように……頑張ろう」
「うん」
同士として固い握手を交わししあったそのとき。
看護師の声が聞えてきた。
「あっここにいたわ。あなたたちっていつからそんなに仲良しになったの。先生にやきもち妬かれない?」
看護師にまで言われて、架純は顔を赤らめた。今ではすっかり公認になってしまった。それに前はなんとなくいやな感じの雰囲気もあったけれど、理人の姿を見た看護師の噂によると、認めざるをえない様子だったらしい。
ハルが笑っている。
「だって。はやく戻った方がよさそう」
これ以上からわれてしまいわないように、架純は椅子から立ち上がってそそくさとベッドから離れる。
「じゃあ、また」
「じゃあ、また!」
同じ言葉と笑顔を交わし合って、それから看護師に付き添われて自分の病室へと戻って行ったのだった。
架純が個室へと戻る頃に、理人も廊下の先からやってきていた。看護師がドアを開き、架純が中に入っていくのと同時に理人が入ってくる。
今日は、次の手術の説明がある日だった。二人が合流して看護師が席を外したあと、理人はテーブルの前に用紙を置いた。
本人の同意や身元引受人を記す書類、全身麻酔についての諸注意、手術の詳細、手術前の準備や当日の説明書など、他にも沢山の書類があることは想定していたのだが、そのうちの一枚の用紙を見て架純は驚いた。
「あの、これって……」
「そう、だったんだ」
「けっこう嫉妬するタイプっぽいなぁと思ったりなんかもして」
再びハルに煽られて、架純の顔はもうとっくに紅色になっている自覚があった。桜の花どころか薔薇の花も驚くくらいの濃さかもしれない。
「も、もうその話はいいよ」
「そのときさ、高辻先生に言われたよ。必ず君のことも助けてみせるって。だから、生きることを諦めないでほしい。これから先も彼女の友人ていてやってほしいって」
架純はその話を聞いて、理人のことがすぐに思い浮かんだ。彼らしいと目を細める。
「私も先生と同じ気持ちだよ。私もハルも、絶対に助かる。だから生きることを諦めないで、これから先も友達でいられるように……頑張ろう」
「うん」
同士として固い握手を交わししあったそのとき。
看護師の声が聞えてきた。
「あっここにいたわ。あなたたちっていつからそんなに仲良しになったの。先生にやきもち妬かれない?」
看護師にまで言われて、架純は顔を赤らめた。今ではすっかり公認になってしまった。それに前はなんとなくいやな感じの雰囲気もあったけれど、理人の姿を見た看護師の噂によると、認めざるをえない様子だったらしい。
ハルが笑っている。
「だって。はやく戻った方がよさそう」
これ以上からわれてしまいわないように、架純は椅子から立ち上がってそそくさとベッドから離れる。
「じゃあ、また」
「じゃあ、また!」
同じ言葉と笑顔を交わし合って、それから看護師に付き添われて自分の病室へと戻って行ったのだった。
架純が個室へと戻る頃に、理人も廊下の先からやってきていた。看護師がドアを開き、架純が中に入っていくのと同時に理人が入ってくる。
今日は、次の手術の説明がある日だった。二人が合流して看護師が席を外したあと、理人はテーブルの前に用紙を置いた。
本人の同意や身元引受人を記す書類、全身麻酔についての諸注意、手術の詳細、手術前の準備や当日の説明書など、他にも沢山の書類があることは想定していたのだが、そのうちの一枚の用紙を見て架純は驚いた。
「あの、これって……」