熱情を秘めた心臓外科医は引き裂かれた許嫁を激愛で取り戻す
転院したいと告げたあとに理人の様子が変わったのは、彼が架純を好きで引き止めたかったのだとしたら。架純の胸の中がじんわりと熱くなる。あれは仮初の気持ちなのではなくて本物の気持ちだったということだ。
そう考えたら、たまらなく嬉しくて言葉にならなくなった。その架純の心理が伝わったのか、理人はきまりわるそうな顔をした。
「もっと君が相応しい場所で、綺麗に着飾ったところでプロポーズをすべきだ……そんなふうに思う気持ちもあったが、俺の勝手を赦してほしい。何より、一分一秒でも、君といられる時間が惜しいんだ」
理人はそう言い、白衣の内側から箱を取り出した。箱は二つ折りになったもので、中には指輪がおさめられていた。
それを架純の前へと差し出して、理人はまっすぐに見つめてくる。
「架純、今まで遠回りしてきたけど……これからは、一番近い場所で、君を見つめさせてほしい――どうか、俺と、結婚してくれないか」
理人の真摯な眼差しと、彼が用意してくれたキラキラと輝く指輪に、架純の視界が揺らいで光の泡に包まれる。
いつもそうだった。理人は架純に綺麗なものをたくさん見せてくれる。その奥にあるものはすべて理人の澄んだ真心が込められている。今も。
理人が伝えてくれたように、だいぶ遠回りしてしまったように思う。けれどもう向き合うことから逃げたくはない。彼が求めてくれるのならば応えたい。何よりも自分が、理人の側にいたい。これから先もずっと――。
「……はい。私でよければ。私も、理人さんの一番近くにいたいです」
そう伝える声が震えてしまわないように必死に気持ちを込める。
「……ありがとう」
理人はほっとしたように言うと、手をだして、と囁いた。
おずおずと差し出した手を支えてくれながら、理人が左薬指に填めてくれる。
見た目よりもずっしりと重厚で、可憐な花の模様が掘られたダイヤモンドリングには、彼の愛が込められていることを実感させられる。
きっとこれは何よりの御守になる。そんなふうに架純は胸を熱く焦がした。
「……愛しているよ。いつも、どんなときも、これからも君のことを……愛してる」
理人が言い、架純の潤んだ目尻に指を添えた。架純は溢れる涙をこらえながら頷き返す。
「私も、理人さんのことを……ずっとずっと、愛していますっ」
今までもこれからもずっと。
そう考えたら、たまらなく嬉しくて言葉にならなくなった。その架純の心理が伝わったのか、理人はきまりわるそうな顔をした。
「もっと君が相応しい場所で、綺麗に着飾ったところでプロポーズをすべきだ……そんなふうに思う気持ちもあったが、俺の勝手を赦してほしい。何より、一分一秒でも、君といられる時間が惜しいんだ」
理人はそう言い、白衣の内側から箱を取り出した。箱は二つ折りになったもので、中には指輪がおさめられていた。
それを架純の前へと差し出して、理人はまっすぐに見つめてくる。
「架純、今まで遠回りしてきたけど……これからは、一番近い場所で、君を見つめさせてほしい――どうか、俺と、結婚してくれないか」
理人の真摯な眼差しと、彼が用意してくれたキラキラと輝く指輪に、架純の視界が揺らいで光の泡に包まれる。
いつもそうだった。理人は架純に綺麗なものをたくさん見せてくれる。その奥にあるものはすべて理人の澄んだ真心が込められている。今も。
理人が伝えてくれたように、だいぶ遠回りしてしまったように思う。けれどもう向き合うことから逃げたくはない。彼が求めてくれるのならば応えたい。何よりも自分が、理人の側にいたい。これから先もずっと――。
「……はい。私でよければ。私も、理人さんの一番近くにいたいです」
そう伝える声が震えてしまわないように必死に気持ちを込める。
「……ありがとう」
理人はほっとしたように言うと、手をだして、と囁いた。
おずおずと差し出した手を支えてくれながら、理人が左薬指に填めてくれる。
見た目よりもずっしりと重厚で、可憐な花の模様が掘られたダイヤモンドリングには、彼の愛が込められていることを実感させられる。
きっとこれは何よりの御守になる。そんなふうに架純は胸を熱く焦がした。
「……愛しているよ。いつも、どんなときも、これからも君のことを……愛してる」
理人が言い、架純の潤んだ目尻に指を添えた。架純は溢れる涙をこらえながら頷き返す。
「私も、理人さんのことを……ずっとずっと、愛していますっ」
今までもこれからもずっと。