熱情を秘めた心臓外科医は引き裂かれた許嫁を激愛で取り戻す
乱れた息を調えながら、架純は彼の様子を窺う。相変らず覆いかぶさられたままで動けないけれど、身じろぐ力もなくてそのまま彼の背におそるおそる手を添えることくらいしかできない。
「君は、俺にされるがままでよかった?」
架純はかぶりを振った。
「ごめん。抵抗させなくしたのは俺の方なのに。ただの醜い嫉妬だよ」
少し体を引き離して両腕で囲うような体勢のまま理人が架純を見つめてくる。
いたたまれないような表情を浮かべる理人を、架純はそのまままた腕を伸ばして抱きしめたくなってしまった。
(理人さんが嫉妬……してくれている?)
やきもちを妬いてくれたという事実と彼の拗ねた表情に、架純の胸の内側がじわりと熱くなった。
架純が物珍しく見つめていたからか、理人のプライドを刺激したのかはわからないが、何か彼に企んだ表情がちらついてみえた。
「でも、今度、兄夫婦の婚約の場に立ち会うわけだし、もうちょっと、ちゃんと夫婦としてそれらしく見えるようにしておかないとならないと思わないか?」
「は、はい?」
理人の言っている意味を理解しようとしていた。けれど、彼はもどかしそうに架純にまた密着してしまう。
「他人行儀なのはだめだ。さっきみたいに……無邪気な君がほしい」
そう言いながら理人が架純の耳に囁きかけてきた。
「……ひゃっ」
「もっと俺を意識して」
仮初の関係だというのに甘い言葉を囁かれ、
「俺を愛しているっていう目で見てくれないか」
「……り、理人さん、待ってっ」
「架純……かわいい。君を妻にしてよかった。君は俺を……どう思っている?」
首筋に熱い吐息がかかる。ただそれだけなのに感じてしまう。ドキドキしてどうにかなってしまいそう。
「……あっ」
「君は……俺が好きか?」
「……す、っ……」
好きだなんて、そう思っていても言えない。だって契約だから……。
身悶えながら架純は必死に本音を押し隠す。なのに対抗するように理人が誘って迫ってくる。
理人に触れられるたびに、彼を感じてぴくんと小刻みに身体が震えてしまう。
「理人さん、だめ……助けて、お願い……」
耳の際にただ吐息が触れただけなのに。好きな人にこんなふうに囁かれるだけで感じてしまうものだなんて知らなかった。
助けを求めると、さすがに理人は止めてくれた。
「これは大事な練習だよ」
「君は、俺にされるがままでよかった?」
架純はかぶりを振った。
「ごめん。抵抗させなくしたのは俺の方なのに。ただの醜い嫉妬だよ」
少し体を引き離して両腕で囲うような体勢のまま理人が架純を見つめてくる。
いたたまれないような表情を浮かべる理人を、架純はそのまままた腕を伸ばして抱きしめたくなってしまった。
(理人さんが嫉妬……してくれている?)
やきもちを妬いてくれたという事実と彼の拗ねた表情に、架純の胸の内側がじわりと熱くなった。
架純が物珍しく見つめていたからか、理人のプライドを刺激したのかはわからないが、何か彼に企んだ表情がちらついてみえた。
「でも、今度、兄夫婦の婚約の場に立ち会うわけだし、もうちょっと、ちゃんと夫婦としてそれらしく見えるようにしておかないとならないと思わないか?」
「は、はい?」
理人の言っている意味を理解しようとしていた。けれど、彼はもどかしそうに架純にまた密着してしまう。
「他人行儀なのはだめだ。さっきみたいに……無邪気な君がほしい」
そう言いながら理人が架純の耳に囁きかけてきた。
「……ひゃっ」
「もっと俺を意識して」
仮初の関係だというのに甘い言葉を囁かれ、
「俺を愛しているっていう目で見てくれないか」
「……り、理人さん、待ってっ」
「架純……かわいい。君を妻にしてよかった。君は俺を……どう思っている?」
首筋に熱い吐息がかかる。ただそれだけなのに感じてしまう。ドキドキしてどうにかなってしまいそう。
「……あっ」
「君は……俺が好きか?」
「……す、っ……」
好きだなんて、そう思っていても言えない。だって契約だから……。
身悶えながら架純は必死に本音を押し隠す。なのに対抗するように理人が誘って迫ってくる。
理人に触れられるたびに、彼を感じてぴくんと小刻みに身体が震えてしまう。
「理人さん、だめ……助けて、お願い……」
耳の際にただ吐息が触れただけなのに。好きな人にこんなふうに囁かれるだけで感じてしまうものだなんて知らなかった。
助けを求めると、さすがに理人は止めてくれた。
「これは大事な練習だよ」