熱情を秘めた心臓外科医は引き裂かれた許嫁を激愛で取り戻す
本音を零してしまいそうになって唇を噛む。けれど、理人が首筋に這うように吸い付いてきて、それから鎖骨へとおりていくのを感じると、架純はすぐに唇を開いてしまう。その上、皮膚にちりっとした痛みを感じて、架純は慄いた。
「君は、俺だけのものだ。悪いが、他の誰にも渡さない」
「……っ」
「わかった?」
「……わ、かりました」
そんな激しい独占欲を向けられて、架純の身体はどんどん熱を帯びていくばかり。少しも冷める隙などない。
理人が至近距離に顔を近づけてきて、こつりと額をあてた。目を逸らすことなど許されない範囲に彼がいる。
「君のことは誰にも攫わせない。君は俺だけの大事な妻だから、次に練習するまでに、その証をつけておくよ」
文句は封じられてしまった。微熱に浮かされているときみたいにぼうっとする。潤んだ瞳のまま拗ねてみせると、理人は少しだけ笑って、それからいつも通りの顔をした。
「さて、美味しいスイーツを用意してあるんだが。練習後のご褒美はいらない?」
「……ほしいです。ちゃんと。私なりに頑張ってるんですから!」
むきになって言うと、理人はくすりと笑う。
「よくできました。君には甘えてほしいんだ。遠慮なんてしないで。俺のかわいい妻なんだから」
手を重ね合わせてシーツに縫い付けるみたいにして、それから唇を重ねてきた。
架純が拒まにのをいいことに、彼はやさしく一度触れてから、もう一度啄んで、それでは足りないと今度はまた深く求めてくる。
「……ん」
理人にキスされるのが気持ちいい。
仮初の妻という立場を忘れたわけではない。でも、理人がくれる言葉や触れ合いが、いつか本物になってくれるのではないかと期待する気持ちが止められない。
だから、甘い執着を向けてくる彼に抵抗しようなんて思えない。もっと求めてほしいとさえ感じている。
創られた嘘の世界だって構わない。理人に想いを向けてもらえるのなら――。
「これ以上に進むのは……君が、本当に俺のことがほしいと口にしたときにするよ」
理人がぐっと堪えるようなその仕草に、息の根が止まりそうになった。
「……っ」
「大事な君を壊したくないからね」
触れ合う鼓動が激しい。理人は心配してくれたのだろう。と同時に、架純は自分自身の鼓動と同じだけ速く脈を打つ彼の心臓に気付いてしまった。
(理人さんがよくわからない)
「君は、俺だけのものだ。悪いが、他の誰にも渡さない」
「……っ」
「わかった?」
「……わ、かりました」
そんな激しい独占欲を向けられて、架純の身体はどんどん熱を帯びていくばかり。少しも冷める隙などない。
理人が至近距離に顔を近づけてきて、こつりと額をあてた。目を逸らすことなど許されない範囲に彼がいる。
「君のことは誰にも攫わせない。君は俺だけの大事な妻だから、次に練習するまでに、その証をつけておくよ」
文句は封じられてしまった。微熱に浮かされているときみたいにぼうっとする。潤んだ瞳のまま拗ねてみせると、理人は少しだけ笑って、それからいつも通りの顔をした。
「さて、美味しいスイーツを用意してあるんだが。練習後のご褒美はいらない?」
「……ほしいです。ちゃんと。私なりに頑張ってるんですから!」
むきになって言うと、理人はくすりと笑う。
「よくできました。君には甘えてほしいんだ。遠慮なんてしないで。俺のかわいい妻なんだから」
手を重ね合わせてシーツに縫い付けるみたいにして、それから唇を重ねてきた。
架純が拒まにのをいいことに、彼はやさしく一度触れてから、もう一度啄んで、それでは足りないと今度はまた深く求めてくる。
「……ん」
理人にキスされるのが気持ちいい。
仮初の妻という立場を忘れたわけではない。でも、理人がくれる言葉や触れ合いが、いつか本物になってくれるのではないかと期待する気持ちが止められない。
だから、甘い執着を向けてくる彼に抵抗しようなんて思えない。もっと求めてほしいとさえ感じている。
創られた嘘の世界だって構わない。理人に想いを向けてもらえるのなら――。
「これ以上に進むのは……君が、本当に俺のことがほしいと口にしたときにするよ」
理人がぐっと堪えるようなその仕草に、息の根が止まりそうになった。
「……っ」
「大事な君を壊したくないからね」
触れ合う鼓動が激しい。理人は心配してくれたのだろう。と同時に、架純は自分自身の鼓動と同じだけ速く脈を打つ彼の心臓に気付いてしまった。
(理人さんがよくわからない)