エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
桐生さんを見ると、じっとこちらを見ている。

「今まで黙っていてごめんなさい。わたしが公にしたくなくって父にお願いしてました。けれどもう就活も始まりますし、ちゃんと皆さんには言おうと思ったんです。だからどうなるわけではないですけど…」

「マジか…」

風間くんの声が静かな室内に響いた。

「え?苗字違うけど…」

「似てない…」

コソコソと棘のある言葉も聞こえる。
まぁ誰もどうでもいい話よね。

「まあ、そういうことです。ただの個人的な話でした。みなさん中断してすみません」
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