エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
声に出して言ってから俺は自分の瞳から涙が落ちてることに気づいてビックリした。

「クソっ!なんでっ!」

ドンっと壁を叩く。

「俺はっ!」

涙は堰を切ったようにドバドバと流れてくる。

「けど、言えないだろっ!俺についてきてくれなんて言えないだろっ!あんなに仕事楽しそうな由莉愛を束縛できないだろ!」

声に出して言わないと気が狂いそうだった。
ドンドンと壁を叩きながら俺の嗚咽は止まることなく…その日は朝まで慟哭していた。
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