エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
俺は、その日から時間がゆるせば、由莉愛の会社まで迎えに行くことにし、帰りにその男と由莉愛が一緒にでてくるところを捕まえた。

「あ、拓海」

由莉愛がうれしそうに手を振りかけてくる。

その男は最初のときみたいにじっと俺を見ていた。

「由莉愛。誰かな?紹介してよ」

「あ、刈谷俊介くん。同期でゲームクリエイターしている人です」

「えっと、この人がわたしの彼氏で、というか、結婚相手の崎本拓海さんです」

どや顔で言う由莉愛にその男はあきらめたように笑った。

「結婚することになってよかったじゃん」

「うん。今幸せだよ」

「由莉愛。帰ったらバトルゲームだな」

「え?」

由莉愛が目を白黒させているのを男は見てふふっと笑うと

「じゃあ。俺行くわ」

と手を振りその男は帰っていった。

お前ごときが俺に勝てるわけないだろ?ふん。
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