エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
そんなこんなでどんどんシンガポールに行く日は近づいていく。

ついに荷物を送り終えて、明日の朝、日本を発つのを待つだけになった日。
がらんどうのようになったマンションの部屋に俺たちはいた。

さっき、コンビニで弁当を買って最後の夜ご飯を食べたところだ。
明日の朝には電機も水道も止まる。


「ねぇ。由莉愛。明日出発前にこれ、出そうか」

ひらっと由莉愛の前に一枚の紙を出す。

『婚姻届』

「え?」

由莉愛の顔が信じられないほどにきらっと輝いた。
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