エリート商社マンはわたしの王子様~見てるだけで幸せだった推しの恋愛対象がわたしってどういうことですか?~
「実はわたしの父は佐藤亮介と言いまして、啓明大学の教授なんです」

「え?」

思い出した。佐藤亮介と言ったら、情報処理の権威だ。
驚いた。
父親が大学教授?

ってことは父親の研究室にいるのか?

でも苗字が違う。

「当然わたしの所属する研究室は父の研究室で、父はわたしを跡継ぎにと望みまして、院に上がれと今年の最初に話をもらいました」

少し水を口に含んでからまた続きを話していく。

「父と母はわたしが小さいころに離婚していて、養育費をずっと払ってもらっていたので断ってもいいのかどうか迷ってたんですけど、わたしは本当は…ゲームをつくる仕事がしたいんです」

ゲーム?
ゲームか。

「うん。それで?」
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