【Quintet】
8月10日(Mon)

 東京から岡山まで新幹線で3時間。朝7時の新幹線で岡山に向かった沙羅達は岡山駅からさらに電車を乗り継いで午前11時に倉敷駅に到着した。

「やっと着いたぁっ!」

白いワンピースに身を包んだ沙羅は夏空に向けて両腕を伸ばした。新幹線で3時間座りっぱなしで肩も腰も凝り固まっている。

 倉敷駅南口。二階の自由通路の下はロータリーになっていて駅前の街並みが見渡せる。
世間は盆休み直前の月曜日、サラリーマンやジャージ姿の学生もちらほら見えた。

 悠真が借りた六人乗りのレンタカーは運転席に悠真、助手席に星夜、二列目に沙羅と晴、三列目に海斗が座った。

『ラーメン!』
『カレーがいい』
『ラーメンもカレーもクドイ』
『近くにとんかつ屋もあるぞ』
『とんかつなんてもっとガッツリじゃねぇか!』
『うどんかパスタ』
『えー、パスタ昨日の昼飯だったー』
『こうなったらドライブスルーのハンバーガー?』
『岡山まで来てハンバーガーは嫌だろ』

 車内での議題はランチのメニュー。
旅行のメインである星夜の兄の職場を訪ねる前に腹ごしらえだ。

ラーメン、カレー、とんかつ、うどん、パスタ、東京にも店舗のあるチェーン店のハンバーガー……ランチメニューに様々な希望が挙がったが、多数決でうどんに決定した。

 五人は倉敷駅から車で数分走った場所にあるうどん屋に入った。
沙羅は卵とじうどん、悠真はきつねうどん、海斗はカレーうどん、星夜は天ぷらうどん、晴は肉うどん。
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