【Quintet】
沙羅は海斗を一瞥した。平然とカレーうどんを食べている海斗も、ここに来るまでは普段の輪をかけて口数が少なかった。
海斗は最初は純夜と友達だった。そこにフランスから帰国した星夜が加わって海斗は星夜とも友情を築いた。
3年前に純夜が家出。長男だった純夜が背負っていた重圧は弟の星夜へ。
海斗にしてみれば星夜に責任を押し付けて逃げた純夜と今さら友達に戻るのは無理なのかもしれない。
昼食後、車を児島方面に走らせること数十分。
今日の岡山県は快晴。夏の青空と太陽が照らす倉敷市の風景は東京のゴミゴミとしたビル群とは違ってゆったりとしていた。
車のナビが目的地周辺のアナウンスを告げる。純夜の職場のジーンズ工場の前を通り過ぎた先のコンビニの駐車場に車が停まった。
沙羅達はここで待機。緊張の面持ちの星夜が開けた助手席の扉から夏の熱気が車内に流れ込んできた。
いってきますと手を振る星夜に沙羅も手を振り返す。外に出た星夜が扉を閉めると侵入していた熱気も消えた。
(星夜……頑張ってね)
星夜が自分の気持ちに素直に、純夜と正面から向き合えることを沙羅は願った。
海斗は最初は純夜と友達だった。そこにフランスから帰国した星夜が加わって海斗は星夜とも友情を築いた。
3年前に純夜が家出。長男だった純夜が背負っていた重圧は弟の星夜へ。
海斗にしてみれば星夜に責任を押し付けて逃げた純夜と今さら友達に戻るのは無理なのかもしれない。
昼食後、車を児島方面に走らせること数十分。
今日の岡山県は快晴。夏の青空と太陽が照らす倉敷市の風景は東京のゴミゴミとしたビル群とは違ってゆったりとしていた。
車のナビが目的地周辺のアナウンスを告げる。純夜の職場のジーンズ工場の前を通り過ぎた先のコンビニの駐車場に車が停まった。
沙羅達はここで待機。緊張の面持ちの星夜が開けた助手席の扉から夏の熱気が車内に流れ込んできた。
いってきますと手を振る星夜に沙羅も手を振り返す。外に出た星夜が扉を閉めると侵入していた熱気も消えた。
(星夜……頑張ってね)
星夜が自分の気持ちに素直に、純夜と正面から向き合えることを沙羅は願った。