【Quintet】
『だけど海斗の歌は聴いてたんだ。家を出る時にLARMEのCDも持ってきてて。辛くなった時はお前の歌声を聴いてた。お前の歌に元気付けられて励まされて、明日も頑張ろうと思えた。海斗に許してもらえなくても、友達に戻れなくても、俺はいつまでも海斗のファンだから……』
『……勝手に話進めて自己完結するな。誰が友達辞めるって言った?』
カフェオレを飲み干した海斗がポツリと呟いた。海斗は隣にいる純夜の胸ぐらを掴んで立ち上がらせる。
『お前が居なくなった時に俺と星夜がどれだけ心配したと思う? 星夜に責任押し付けたことは許せねぇよ。でもお前らの家の問題に俺は口出しできねぇし、星夜が純夜を許したなら別にいい。俺が一番許せなかったのは、家出するほど思い詰めてたのに俺や星夜に何も言わずにひとりで逃げ出したことだ』
純夜の胸ぐらを掴んでいた手を海斗は離した。反動でよろめいた純夜はテーブルに片手をつき、困惑した顔で海斗を見上げる。
『海斗……まさか俺がお前に黙って家出したことを怒ってるのか……?』
『だからそう言ってんだろ。馬鹿野郎』
しばしの沈黙が訪れた。沈黙の次に待っていたのは周囲の笑い声。
『あーあ。おもしろっ。海斗が拗ねてた理由はソコだったのか』
『クールぶってるくせにガキだからな海斗は』
『こんなにガキな弟を持って俺は悲しい』
『星夜っ! 晴! うるせぇぞっ! 沙羅も兄貴も笑うなっ』
「海斗かーわーいーいー」
沙羅も笑いが止まらなかった。海斗が怒っていたのは家出する前に悩みを相談したり、頼ってくれなかった純夜の行いに対してだった。
『……勝手に話進めて自己完結するな。誰が友達辞めるって言った?』
カフェオレを飲み干した海斗がポツリと呟いた。海斗は隣にいる純夜の胸ぐらを掴んで立ち上がらせる。
『お前が居なくなった時に俺と星夜がどれだけ心配したと思う? 星夜に責任押し付けたことは許せねぇよ。でもお前らの家の問題に俺は口出しできねぇし、星夜が純夜を許したなら別にいい。俺が一番許せなかったのは、家出するほど思い詰めてたのに俺や星夜に何も言わずにひとりで逃げ出したことだ』
純夜の胸ぐらを掴んでいた手を海斗は離した。反動でよろめいた純夜はテーブルに片手をつき、困惑した顔で海斗を見上げる。
『海斗……まさか俺がお前に黙って家出したことを怒ってるのか……?』
『だからそう言ってんだろ。馬鹿野郎』
しばしの沈黙が訪れた。沈黙の次に待っていたのは周囲の笑い声。
『あーあ。おもしろっ。海斗が拗ねてた理由はソコだったのか』
『クールぶってるくせにガキだからな海斗は』
『こんなにガキな弟を持って俺は悲しい』
『星夜っ! 晴! うるせぇぞっ! 沙羅も兄貴も笑うなっ』
「海斗かーわーいーいー」
沙羅も笑いが止まらなかった。海斗が怒っていたのは家出する前に悩みを相談したり、頼ってくれなかった純夜の行いに対してだった。