【Quintet】
『あのさ、なんだかわかんねぇけど海斗は俺とまた友達になってくれるのか……?』
『つーか、純夜と友達辞めた覚えねぇよ』

ムスッと膨れる海斗の頬は少し赤い。海斗はツンデレ大魔王だ。

 これで純夜の問題は一件落着。純夜も加わった六人の賑やかな談笑の時間が始まった。

『へぇー! 沙羅ちゃんはあの葉山一族の孫なんだ。それで星夜の婚約者に選ばれたのか。うちの親父が考えそうなやり方だ』
『元、婚約者だろ。婚約破棄したんだから』

話題はいつの間にか、4月に起きた沙羅と星夜の婚約騒動の回想話に。

『でも沙羅のお祖父さんに俺はお墨付きもらってるしぃ。頼めばいつでも婚約できるからね。沙羅?』
「え、えーっと……」
『沙羅ちゃん困ってるじゃん。沙羅ちゃんもこんなくせ者達に好かれて大変だね』

純夜は笑いながら意味深に星夜、海斗、悠真に視線を移していた。
 ……バレている。こんなに短時間で四角関係の恋模様を純夜に見抜かれてしまった。

「コーヒーゼリーとフルーツパンナコッタです」

 おだんご頭のウエイトレスが追加注文のデザートを運んできた。彼女を一瞥した星夜が兄に爆弾を投下する。

『で、純夜はこの可愛いお姉さんとはどうなんだ?』
「えっ!」『えっ!』

星夜のどっきり爆弾発言にウエイトレスと純夜は同時に狼狽した。
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