【Quintet】
ランチの並ぶダイニングテーブルに全員が着席する。沙羅の隣には美月が座った。
悠真の言った通り、優しくて穏やかな雰囲気を持つ美月と沙羅はすぐに打ち解けた。
美月は渋谷区内の大学に通っていて、同い年と言うこともあり互いの学校の話に花が咲く。
音楽大学の世界しか知らない沙羅には美月の大学の話は興味深かった。
「このチキンソテー沙羅ちゃんが作ったの? とっても美味しいね!」
塩レモンのチキンソテーを口にした美月は笑顔で歓喜する。作った料理を誰かに美味しいと言ってもらえる幸せは、自分ひとりのために作っていた頃には経験できなかった感情だ。
「ありがとう。こっちのミネストローネは悠真が作ったんだよ」
「ミネストローネも美味しいっ! 悠真くん相変わらず料理上手だね」
『今度、美月ちゃんにこのミネストローネの作り方教えてあげるね』
『悠真が美月に料理教えるのはいいけど二人きりはダメだからな。沙羅ちゃんと三人じゃないとダメ』
口を挟んだのは隼人だ。見た目は大人びている隼人は美月のことになると嫉妬心を隠そうともしない。
『隼人は普段クールなくせに美月ちゃんのことになるとガキっぽくなるよな』
『女とっかえひっかえだった隼人がこんなに独占欲強い奴だとは思わなかった』
ランチを頬張る晴と海斗が呆れた眼差しを隼人に送るが、沙羅は海斗の言葉が引っ掛かった。
「ねぇ、美月ちゃん。失礼なこと聞いちゃうんだけど……」
「なぁに?」
「海斗が今、隼人くんは女とっかえひっかえだったって……」
美月に耳打ちすると彼女はクスクス笑って頷いた。
「そうだよ。隼人はね、すごぉーく女たらしなの」
女たらしと言っておきながら美月は笑っている。恋愛経験がゼロに近い沙羅には訳がわからない。
悠真の言った通り、優しくて穏やかな雰囲気を持つ美月と沙羅はすぐに打ち解けた。
美月は渋谷区内の大学に通っていて、同い年と言うこともあり互いの学校の話に花が咲く。
音楽大学の世界しか知らない沙羅には美月の大学の話は興味深かった。
「このチキンソテー沙羅ちゃんが作ったの? とっても美味しいね!」
塩レモンのチキンソテーを口にした美月は笑顔で歓喜する。作った料理を誰かに美味しいと言ってもらえる幸せは、自分ひとりのために作っていた頃には経験できなかった感情だ。
「ありがとう。こっちのミネストローネは悠真が作ったんだよ」
「ミネストローネも美味しいっ! 悠真くん相変わらず料理上手だね」
『今度、美月ちゃんにこのミネストローネの作り方教えてあげるね』
『悠真が美月に料理教えるのはいいけど二人きりはダメだからな。沙羅ちゃんと三人じゃないとダメ』
口を挟んだのは隼人だ。見た目は大人びている隼人は美月のことになると嫉妬心を隠そうともしない。
『隼人は普段クールなくせに美月ちゃんのことになるとガキっぽくなるよな』
『女とっかえひっかえだった隼人がこんなに独占欲強い奴だとは思わなかった』
ランチを頬張る晴と海斗が呆れた眼差しを隼人に送るが、沙羅は海斗の言葉が引っ掛かった。
「ねぇ、美月ちゃん。失礼なこと聞いちゃうんだけど……」
「なぁに?」
「海斗が今、隼人くんは女とっかえひっかえだったって……」
美月に耳打ちすると彼女はクスクス笑って頷いた。
「そうだよ。隼人はね、すごぉーく女たらしなの」
女たらしと言っておきながら美月は笑っている。恋愛経験がゼロに近い沙羅には訳がわからない。