【Quintet】
『純夜は3年前に家出したまま行方不明になってる。沙羅、ここから先は星夜の家のとてもプライベートな話なんだ。俺も星夜の許可なしには沙羅には言えない。だけどひとつ言えるのは、純夜がいなくなったことで星夜の人生にも影響が出てしまった。いなくなった純夜が見つかれば、少しでも星夜を助けてやれるかもしれないから……』
「だからジュンヤさんを捜すんだね」
『そう。今夜は星夜は帰ってこないけど、二度と会えないわけじゃない。大丈夫だよ』
弱々しく微笑する健気な沙羅が悠真は愛しかった。もしもこの場に晴がいなかったら沙羅を抱き締めていただろう。
自室に戻る沙羅を見送る悠真の目がよほど名残惜しそうに見えたのか、晴が呆れた口調で呟いた。
『話の内容はともかく、あれだとまるで“優しいお兄ちゃん”だぜ? 肝心な時に“お兄ちゃん”の枠から抜け出せなくなっても知らねぇよ?』
『“お兄ちゃん”か。そうだな。悠長に構えていたら海斗に先越される』
『案外、そこに星夜も加わってるかもよー。風呂どっちが先にする?』
『……ジャンケン』
晴がチョキで悠真がパー。勝利者は晴だ。
帰宅が同時の時の風呂の順番はいつもジャンケンで決めている。
「だからジュンヤさんを捜すんだね」
『そう。今夜は星夜は帰ってこないけど、二度と会えないわけじゃない。大丈夫だよ』
弱々しく微笑する健気な沙羅が悠真は愛しかった。もしもこの場に晴がいなかったら沙羅を抱き締めていただろう。
自室に戻る沙羅を見送る悠真の目がよほど名残惜しそうに見えたのか、晴が呆れた口調で呟いた。
『話の内容はともかく、あれだとまるで“優しいお兄ちゃん”だぜ? 肝心な時に“お兄ちゃん”の枠から抜け出せなくなっても知らねぇよ?』
『“お兄ちゃん”か。そうだな。悠長に構えていたら海斗に先越される』
『案外、そこに星夜も加わってるかもよー。風呂どっちが先にする?』
『……ジャンケン』
晴がチョキで悠真がパー。勝利者は晴だ。
帰宅が同時の時の風呂の順番はいつもジャンケンで決めている。