【Quintet】
『俺も部屋戻る』
『待てよ海斗。昼間言ったこと取り消す。俺は沙羅と結婚する道は選ばないけど、沙羅を諦める気はない。正々堂々と沙羅を落としに行くからな』
これは星夜からの宣戦布告。友達だからこそ気持ちの隠し立てもしない。海斗がようやく笑顔を見せた。
『上等じゃん。お前に負ける気はねぇよ。な、兄貴?』
『当然』
星夜、海斗、悠真。好きな女を譲る気は誰にもない。
『でもポイントとしては俺が一歩リードしてるぜー? 沙羅とは数え切れない熱いキスをしちゃったもんね』
『は? キスって……したのかよ!』
『ついつい。海斗が沙羅にしたキスよりもディープで濃厚なものをね。沙羅に大人の階段上らせたの俺だから』
悠真の眉間にシワが刻まれた。婚約の話は星夜の一存で解決できる問題ではないから仕方がないが、星夜も海斗も悠真が知らない間にすでに沙羅に手を付けていた。
『沙羅に手出ししたら半殺しって言ったよな? 海斗もいつの間に……』
『きゃぁー。ユウくん顔こわぁーいー!』
『兄貴は他の女には手が早いくせに沙羅には奥手なんだよ。バーカ』
海斗の鉄拳が星夜の腹に食い込んで、悠真が海斗の額にデコピンを喰らわせる。喧嘩するほど仲が良い三人組を傍観するのは悠長にコーヒーを飲む晴だ。
『お前らガキか。あんまり騒ぐと部屋にいる沙羅に聞こえるぞー』
沙羅争奪戦に唯一加わっていない晴が最も大人に見えた夜だった。
『待てよ海斗。昼間言ったこと取り消す。俺は沙羅と結婚する道は選ばないけど、沙羅を諦める気はない。正々堂々と沙羅を落としに行くからな』
これは星夜からの宣戦布告。友達だからこそ気持ちの隠し立てもしない。海斗がようやく笑顔を見せた。
『上等じゃん。お前に負ける気はねぇよ。な、兄貴?』
『当然』
星夜、海斗、悠真。好きな女を譲る気は誰にもない。
『でもポイントとしては俺が一歩リードしてるぜー? 沙羅とは数え切れない熱いキスをしちゃったもんね』
『は? キスって……したのかよ!』
『ついつい。海斗が沙羅にしたキスよりもディープで濃厚なものをね。沙羅に大人の階段上らせたの俺だから』
悠真の眉間にシワが刻まれた。婚約の話は星夜の一存で解決できる問題ではないから仕方がないが、星夜も海斗も悠真が知らない間にすでに沙羅に手を付けていた。
『沙羅に手出ししたら半殺しって言ったよな? 海斗もいつの間に……』
『きゃぁー。ユウくん顔こわぁーいー!』
『兄貴は他の女には手が早いくせに沙羅には奥手なんだよ。バーカ』
海斗の鉄拳が星夜の腹に食い込んで、悠真が海斗の額にデコピンを喰らわせる。喧嘩するほど仲が良い三人組を傍観するのは悠長にコーヒーを飲む晴だ。
『お前らガキか。あんまり騒ぐと部屋にいる沙羅に聞こえるぞー』
沙羅争奪戦に唯一加わっていない晴が最も大人に見えた夜だった。