二人で紡ぐLOVE STORY
「……んん…」

帰り。
電車に乗り、並んで座席に座っている臣吾と睦月。

しばらく話をしていると、次第に睦月の口数が少なくなりコツンと肩に睦月の頭が乗ってきた。

「睦月ちゃん?
…………あ…フフ…可愛いな…///////」

昨晩、ほとんど寝ていない睦月。
電車の揺れで眠くなり、いつの間にか眠ってしまっていた。

優しく頭を撫でると「フフ…」と微笑んだ、睦月。

「何これ…//////
すっごく可愛いんだけど!(笑)」

「………」

「ん…フフ…」

「………」

「……ん…」

優しく微笑んでいた臣吾の表情が、少しずつ歪み切ない表情になっていく――――――

“だって、花瑛ちゃんは臣吾くんの彼女さんだし”

睦月の言葉が、臣吾の頭の中に響いている。

「………わかってるよ?」

わかってるけど、でももう……
 

僕達は、心が決まってるんだよ?
 


臣吾は、花瑛との会話を思い出していた―――――

『花瑛、話があるんだ』

『うん』

『回りくどいことは嫌いだから、単刀直入に聞くね。
“花瑛は、僕のことどう思ってる?”』

『好きよ』

『うん』

『でも……』

『ん?』

『わからなくなった』

『うん』

『臣吾への好きって気持ち“愛情”なのか“友情”なのか…』

『うん』

『臣吾は?』

『僕も好きだよ。
でも、花瑛より好きな人がいる』

『それって、むっちゃん?』

『うん』

『やっぱ、そうか!』

『ごめん』

『ううん!
むっちゃんなら、いいよ!
なんか、納得出来る(笑)』

『花瑛も、幼なじみのこと僕よりも好きだよね、きっと…』

『あ……うん…
昔から、大好きな人だったから……!
でも、高校は寮に入っちゃって会えなくなった。 
去年から、こっちに帰ってきてて……
今だから言えるけど……
臣吾、似てるの。
だからって、幼なじみの代わりにしてたつもりはないからね!
ただ…臣吾を好きになったきっかけは、幼なじみに似てたからなの…』

『そっか…』

『私、ここ出ていくね』

『うん』

『臣吾、むっちゃんに告ったら?
きっと、むっちゃんも……』

『いや、それは出来ない』

『どうして?』

『睦月ちゃん、好きな人いるんだって!
フラれることがわかってるのに、告れない。
それなら、今の関係のままがいい』

『そう…
だったら“この事”は、まだみんなに内緒ね?
心配かけるから、みんなの前では普通に過ごそ?
時期を見て、みんなに打ち明けよう?』

『そうだね』


睦月ちゃんに“好きな人がいなかったら………”

今頃僕は………


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