二人で紡ぐLOVE STORY
そんなある日。

「――――じゃあね!ムツ」
「睦月、またな〜」

いつものように講義を受け、臣吾に見惚れて過ごした帰り………

静恵と光仁(他大学)が、手を振り帰っていく。
睦月も微笑み小さく手を振り、大学を出て駅に向かった。

駅に着き、改札を通る。
すると、ホームに臣吾がいた。

「あ…//////」
(臣吾くんだ!
カッコいい…//////
でも、あれ?
花瑛ちゃんは?)

声をかけに行こうか。

「うぅ…」
(でも、私なんかが話しかけるなんておこがましいよね……
……………
いや!友達だし!
よし!!)

自問自答し、気合を入れて臣吾に近づいた。

「あ、し、臣吾くん!!」

「え?あ!
睦月ちゃん!
お疲れ様!」

ふわりと微笑む臣吾。

「……/////」
(カッコいい…///////)
それだけで睦月の顔は真っ赤になり、見惚れる。

「ん?睦月ちゃん?」

「あ…//////
えーと…今、帰り?」

「うん。睦月ちゃんも?」

「うん!
花瑛ちゃんは?」

「………あ、えーと…友達とショッピングだってさ!」

「そっか!
寂しいね…」

「え?」

「あ、ほら!
臣吾くん、恋人とはできる限り離れたくないみたいなこと話してたでしょ?」

「あ、そうだね(笑)」

「フフ…好きな人とは、ずっと一緒にいたいよね!(笑)」

クスクス笑う睦月。
そんな睦月を見つめる、臣吾。

「………」

「ん?臣吾くん?」

「睦月ちゃんってさ」

「ん?」

「好きな人、いないの?」

「え!?
あ、え、えーと…//////
い、いるよ…//////」

「そうなんだ。
まぁ、そうだよね…
告白は?しないの?」

「えーと…
その人、恋人がいるの」

「そっか…
切ない…ね…」

「あ…でも良いの!
遠くからでも、見つめることが出来たら!
それに、その人が恋人と幸せそうにしてるの見てるとやっぱ幸せ!
あ、もちろん!嫉妬もするけど…(笑)
そもそも私なんか、女として意識してもらえないだろうし(笑)」

「そんなことないよ!」

「え?」

「あ…//////
自信持ちなよ、睦月ちゃんは可愛いよ?」

「え…!?//////
あ、ありがとう!」
(お世辞でも嬉しい!)

臣吾からの思いがけない言葉に、睦月は嬉しそうに笑っていた。

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