恋愛なんてしない

「これ俺車出す必要あったのかな。国枝と工藤送ってく?」

先輩はタクシーで帰る人たちを見ながらそう言った。


「私ここからそんなに遠くないので大丈夫です。」

「そ。わかった。」

「じゃあ俺もここで帰るわ。」


香奈と国枝さんはその場で帰ってしまった。

2人を見送って、先輩の車が停まっている駐車場に向かう。


「瑞希荷物持つよ。」

「え、いいよ。自分で持てるから。」

そう言いながらも、先輩は私が買った荷物をさっと持ってくれる。

「ありがとう。」

「いーえ。」

片方の手が空くとこれまたさっと手を繋ぐ先輩。


車について、助手席に乗ろうとした時。

「あー!!!」

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