神殺しのクロノスタシス2

しかし。

シルナにとって、この模様替えは言語道断だったらしく。

「何でー!何でこんなことするの!?お菓子置いてあったのに!何で食べちゃうの!?勝手に人の部屋弄らないでよ!酷い!何でー!」

怒り方が小学校低学年レベル。

めっちゃ地団駄踏んでる。

「イレースさんがやり始めただけですしー。僕は頼まれたから手伝っただけですしー」

あくまで、自分は関係ないを貫き通そうとするナジュ。

こいつもなかなか卑怯だな。

「あ、でもチョコレートは美味しかったです」

「~っ!!」

シルナはどすんどすんと学院長室に入り、変わり果てた自分のデスクを確認し始めた。

「ない!お菓子の箱…。チョコもない!」

「僕が食べましたから」

「嘘でしょ…!?鍵までかけてあったのに!」

そうまでして守りたかったのか。そうなのかシルナ・エインリー。

お前はそういう奴だったな。

「鍵?あぁ、本棚の隙間に隠してた奴ですか?」

「!?何でその場所を」

「イレースさんが5秒くらいで見つけてましたよ。『あの人の考えることなど、所詮この程度です』とか決め台詞つけて」

「イレースちゃぁぁぁぁん!!」

残念だったな。

イレース相手に、慈悲はない。

多分イレースも、普段から、この学院長室の汚部屋ぶりにイライラしてたんだろうな。

で、家主が去った途端、仕事に取りかかったと。

いやぁ…。本当に良い仕事してくれたよお前達。

これでようやく、この部屋も学院長室としての威厳を取り戻したって感じだ。

まぁ、当の学院長が、半泣きで地団駄踏んでるから、威厳も糞もないのだが。
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