神殺しのクロノスタシス2
戦闘が始まった、瞬間。
キュレムという魔導師が、杖を取り出したのかと思ったら。
「…!?魔弾…!?」
拳銃式の魔導砲。
どうやら、非常に特殊な魔法の使い手のようだ。
成程、雨あられのように降り注ぐ魔弾戦法は、確かに強力ではあるが、建物への被害は甚大だ。
そして、もう片方。ルイーシュという魔導師は。
「ほい、ほいっと」
くるりん、くるりん、と杖を回していた。
…あれは何をやっているのだろう。
特に動く訳でもなく、ただ杖を回してる。
これが二人の、いつもの戦闘スタイル?
独特過ぎて、どうしたら良いのか分からない。
だが。
「いつも通りで良い」と言われた。
ならば僕は、それを信じる。
僕は両手に刀を構え、暗殺者の首を狙って跳ねた。
瞬間。
「ほいっ」
「!?」
「!?」
「!?」
ルイーシュという魔導師以外の、全員が驚愕した。
何が起きたのかと言うと。
突如として、暗殺者の背後、何もなかったはずの場所に、細かい魔弾の塊が現れ。
丁度その付近にいたキュレム魔導師が、その魔弾の塊に激突して、そのままの勢いで窓を突き破り。
思わず驚愕して隙を晒した暗殺者の首を、僕は「真正面から」斬り落としていた。
馬鹿な。
僕は、セオリー通り、敵の背後から襲ったはず。
それが何故、「正面から」斬っている?
そして、あの魔弾の塊は何だ?
何処から現れた?
で、キュレム魔導師は何処に?
と、とりあえず暗殺者は殺したけど。
「き、キュレムさん!?」
割れた窓ガラスを踏みつけ、彼が放り出された窓に駆け寄り、下を見る。
三階だぞ。こんなところから落ちたら。
「!?」
いない。
確かに窓から落ちたはずなのに、外には、誰もいなかった。
い、一体何処に、と思ったら。
「てめぇコラ、ルイーシュぅぅぅ!」
「!?」
目の前に、復活していた。
まるで、手品でも見せられている気分だった。
「ちょいちょい魔弾吸ってるなとは思ってたけど、何で俺にぶつけんだよ!下手したら死ぬぞ!?」
「いや、目の前で派手にキュレムさんが吹っ飛んだら、敵もびっくりするかと思って」
「こっちがびっくりしたわ!」
同感。
「つーか、超絶痛かったし!下手したら三階から落下だぞ!?」
「ちゃんと拾ってあげたじゃないですか」
「そうでしたねありがとうございました!」
…えーと。
とりあえず大丈夫そうだから、僕は去って良いだろうか?
キュレムという魔導師が、杖を取り出したのかと思ったら。
「…!?魔弾…!?」
拳銃式の魔導砲。
どうやら、非常に特殊な魔法の使い手のようだ。
成程、雨あられのように降り注ぐ魔弾戦法は、確かに強力ではあるが、建物への被害は甚大だ。
そして、もう片方。ルイーシュという魔導師は。
「ほい、ほいっと」
くるりん、くるりん、と杖を回していた。
…あれは何をやっているのだろう。
特に動く訳でもなく、ただ杖を回してる。
これが二人の、いつもの戦闘スタイル?
独特過ぎて、どうしたら良いのか分からない。
だが。
「いつも通りで良い」と言われた。
ならば僕は、それを信じる。
僕は両手に刀を構え、暗殺者の首を狙って跳ねた。
瞬間。
「ほいっ」
「!?」
「!?」
「!?」
ルイーシュという魔導師以外の、全員が驚愕した。
何が起きたのかと言うと。
突如として、暗殺者の背後、何もなかったはずの場所に、細かい魔弾の塊が現れ。
丁度その付近にいたキュレム魔導師が、その魔弾の塊に激突して、そのままの勢いで窓を突き破り。
思わず驚愕して隙を晒した暗殺者の首を、僕は「真正面から」斬り落としていた。
馬鹿な。
僕は、セオリー通り、敵の背後から襲ったはず。
それが何故、「正面から」斬っている?
そして、あの魔弾の塊は何だ?
何処から現れた?
で、キュレム魔導師は何処に?
と、とりあえず暗殺者は殺したけど。
「き、キュレムさん!?」
割れた窓ガラスを踏みつけ、彼が放り出された窓に駆け寄り、下を見る。
三階だぞ。こんなところから落ちたら。
「!?」
いない。
確かに窓から落ちたはずなのに、外には、誰もいなかった。
い、一体何処に、と思ったら。
「てめぇコラ、ルイーシュぅぅぅ!」
「!?」
目の前に、復活していた。
まるで、手品でも見せられている気分だった。
「ちょいちょい魔弾吸ってるなとは思ってたけど、何で俺にぶつけんだよ!下手したら死ぬぞ!?」
「いや、目の前で派手にキュレムさんが吹っ飛んだら、敵もびっくりするかと思って」
「こっちがびっくりしたわ!」
同感。
「つーか、超絶痛かったし!下手したら三階から落下だぞ!?」
「ちゃんと拾ってあげたじゃないですか」
「そうでしたねありがとうございました!」
…えーと。
とりあえず大丈夫そうだから、僕は去って良いだろうか?