国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
ニーナとフェルディナンドは、ルティシアの二人を別室に案内させた。

「お加減が良くなるまで、少し休んでくださいね。それでは」

そう言って退出しようとすると、マリアが扉の前に立ち塞がった。

「なんで!? なんであんたが聖女の力を使えるのよ!」

マリアは丁寧な言葉遣いも忘れてニーナを睨みつけた。

「あら……私は聖女の力なんて使っていません。それは貴女が一番よくご存知でしょう? 私から力を全て奪ってしまったのだから」
「……っ! じゃあなんで瘴気を浄化出来るの!? そんなの変じゃない! 私はあんなに痛い思いをしてるのにっ……!!」

マリアは金切り声を上げるように叫んだ。
アレクサンドロスが慌ててマリアの口を塞ぐ。

「ニーナ・バイエルン、貴様がどうやって大賢者様に取り入ったのかは知らないが、成果は認めてやろう。……ルティシアに戻ってこい。今ならお前の数々の悪行を全て許してやる!」

アレクサンドロスは、暴れるマリアを抑えながらニーナに向かって懇願するような、それでいて睨むような複雑な表情を向けている。

「仰っている意味が分かりませんが……私がもし戻ったら、何をしたら良いのです?」
「当然聖女の仕事をしてもらう! 瘴気の浄化も結界の修復も、民の治癒もだ! お前にはその責任がある!」
「責任? 追放された私に? なぜ?」

ニーナが冷たく問うと、アレクサンドロスは唾を吐き散らかしながら、大声をあげた。


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