国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
ニーナがセレンテーゼ帝国に到着したのは、出発してから三日後のことだった。
途中、心優しい行商一行に拾ってもらったおかげで、予想よりも早く到着できた。
帝国で一番大きい都市である首都ファイズは、ルティシアとは比べ物にならないくらい発展していた。
「さて、大賢者はどこかしら?」
昔読んだ文献には、大賢者はファイズにある塔で暮らしているのだと書かれていた。
だが周囲を見渡してみると、高い建物ばかりでどれが賢者の塔か分からない。上ばかり見ていると、首がもげそうだ。
ニーナは仕方なく、近くの店で聞き込みをしてみることにした。
キョロキョロと周囲を確認していると、肉屋の店番と目が合った。人の良さそうなご婦人だ。
「すみません、大賢者様を訪ねてきたのですが、大賢者様の塔はどこでしょうか」
「あらお嬢ちゃん、その服装……ルティシアから来たのかい? 大賢者様ねぇ……うーん」
ニコニコとニーナの要件を聞いてくれたご婦人は、大賢者という言葉に顔をしかめた。
「お嬢ちゃんは会わない方が良いかもしれない。別の賢者様を紹介しようか?」
「え? なぜです?」
「ほら、あのお方はルティシアがお嫌いだから」
ご婦人は苦笑交じりにそう言った。
(大賢者様に好き嫌いとかあるの? っていうか、ルティシアが嫌いって何? ルティシア人だと話を聞いてもらえないのかしら……)
けれどニーナはここで諦めたくなかった。教えを乞うなら優秀な人が良いに決まっている。
「どうしても会いたいのです。どうか塔の場所を教えてください!」
途中、心優しい行商一行に拾ってもらったおかげで、予想よりも早く到着できた。
帝国で一番大きい都市である首都ファイズは、ルティシアとは比べ物にならないくらい発展していた。
「さて、大賢者はどこかしら?」
昔読んだ文献には、大賢者はファイズにある塔で暮らしているのだと書かれていた。
だが周囲を見渡してみると、高い建物ばかりでどれが賢者の塔か分からない。上ばかり見ていると、首がもげそうだ。
ニーナは仕方なく、近くの店で聞き込みをしてみることにした。
キョロキョロと周囲を確認していると、肉屋の店番と目が合った。人の良さそうなご婦人だ。
「すみません、大賢者様を訪ねてきたのですが、大賢者様の塔はどこでしょうか」
「あらお嬢ちゃん、その服装……ルティシアから来たのかい? 大賢者様ねぇ……うーん」
ニコニコとニーナの要件を聞いてくれたご婦人は、大賢者という言葉に顔をしかめた。
「お嬢ちゃんは会わない方が良いかもしれない。別の賢者様を紹介しようか?」
「え? なぜです?」
「ほら、あのお方はルティシアがお嫌いだから」
ご婦人は苦笑交じりにそう言った。
(大賢者様に好き嫌いとかあるの? っていうか、ルティシアが嫌いって何? ルティシア人だと話を聞いてもらえないのかしら……)
けれどニーナはここで諦めたくなかった。教えを乞うなら優秀な人が良いに決まっている。
「どうしても会いたいのです。どうか塔の場所を教えてください!」