国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
その後のニーナたちは大忙しだった。
薬屋で薬草の手配をしたり、皇帝への報告書をまとめたり、医院で治療の手伝いをしたり――

水晶による浄化も試そうとしたが、そもそも瘴気がどこに発生しているのか分からない。
匂いも黒い靄もない。見つける手がかりもなく、手当たり次第に水晶を使うには数が足りない。

森の浄化の際に、ルティシアの水晶はほとんど使ってしまったのだ。

だから症状が出た人を治療する以外、方法がなかった。


それでも迅速に対応出来た方だ。

(フェルが皇帝陛下に掛け合ってくれたおかげね)

『ここで防ぎきらねば、この病はセレンテーゼ帝国全土に広まるかもしれない。全力で対応すべきかと』

フェルの忠告の甲斐もあって、皇帝の働きかけでファイズの街はあっという間に封鎖された。
封鎖といっても見捨てられたわけではない。
大量の必要物資が用意されたのだ。

だが、それを管理する人も処方する人も足りなかった。

ニーナたちは数日間馬車馬のように働いたが、それ以上に瘴気被害の拡大は速かった。



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