国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
「ニーナ、少しは休んで。ずっと働きっぱなしじゃないか」
ニーナが塔で薬草を煎じていると、書類を取りに来たフェルディナンドと顔を合わせた。
同じ塔に暮らしているのに、会うのは久しぶりだった。
「休んでる暇なんかないわ。どこも人手不足なのよ。医院も薬屋も……。フェルこそ休んでるの? 医院と城を往復しまくってるじゃない」
「僕は慣れてるから」
「あら、私も慣れてるわよ?」
ニーナは目に隈を浮かべたまま微笑んだ。
「ふぅん?」
フェルディナンドは目を細めると、ニーナに近づいて首元の襟を少し引っ張った。
ニーナは痛みで顔をしかめる。
「痛っ……!」
「やっぱりね。ニーナにも症状が出てるじゃないか!」
「こ、これはっ……違うの……」
ニーナの首元が赤く爛れていたのだ。
慌ててニーナは首元を隠したが、もう既に遅かった。
フェルディナンドは怖い顔でニーナから薬を奪い取ると、強引に口元に近づけてきた。
「飲んで」
「私ではなく、他の方のために煎じたものよ。待っている人たちがたくさんいるんだから」
「飲んで」
「だから……」
ニーナは薬が溢れないようにそっと押し返した。
「私は平気なの。もっと必要な人に飲ませてあげて。……私は痛みには慣れてるから」
そう言うとフェルディナンドの瞳はますます鋭くなった。
「なぜ慣れているの? 前にも言っていたよね? 聖女の力は痛みを伴うって。今までそれに耐えてきたからってこと? この間は追及せずにいたけど……いい加減に説明してもらえる?」
「それは……」
ニーナは口を滑らせたことを後悔した。
ニーナが塔で薬草を煎じていると、書類を取りに来たフェルディナンドと顔を合わせた。
同じ塔に暮らしているのに、会うのは久しぶりだった。
「休んでる暇なんかないわ。どこも人手不足なのよ。医院も薬屋も……。フェルこそ休んでるの? 医院と城を往復しまくってるじゃない」
「僕は慣れてるから」
「あら、私も慣れてるわよ?」
ニーナは目に隈を浮かべたまま微笑んだ。
「ふぅん?」
フェルディナンドは目を細めると、ニーナに近づいて首元の襟を少し引っ張った。
ニーナは痛みで顔をしかめる。
「痛っ……!」
「やっぱりね。ニーナにも症状が出てるじゃないか!」
「こ、これはっ……違うの……」
ニーナの首元が赤く爛れていたのだ。
慌ててニーナは首元を隠したが、もう既に遅かった。
フェルディナンドは怖い顔でニーナから薬を奪い取ると、強引に口元に近づけてきた。
「飲んで」
「私ではなく、他の方のために煎じたものよ。待っている人たちがたくさんいるんだから」
「飲んで」
「だから……」
ニーナは薬が溢れないようにそっと押し返した。
「私は平気なの。もっと必要な人に飲ませてあげて。……私は痛みには慣れてるから」
そう言うとフェルディナンドの瞳はますます鋭くなった。
「なぜ慣れているの? 前にも言っていたよね? 聖女の力は痛みを伴うって。今までそれに耐えてきたからってこと? この間は追及せずにいたけど……いい加減に説明してもらえる?」
「それは……」
ニーナは口を滑らせたことを後悔した。