国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
大司教はニーナに対して深くお辞儀をした。
「ニーナ様、まずは貴女様がご無事で良かった……。仕方のないこととはいえ、心配しておりました」
「……それは、どういうことですか?」
(私が追放された時、黙認していたじゃない。何が仕方がないの!?)
ニーナは文句を言いたいのを堪えて、大司教を睨みつける。
大司教はニーナの反応が分かっていたかのように微笑むと、再度頭を下げた。
「ルティシアは腐敗した国です。私はあの国を救わねばなりませんでした。だから聖女を追放したのです。さて、ニーナ様は大司教の本当の役目をご存知ですか?」
「本当の、役目?」
「そう。私たちの役目……それは、瘴気で国境を穢すことです」
「は……? な、なんですって?」
ニーナは言葉を失った。
大司教の言っていることが理解できなかった。
「言葉のままの意味です。我らは特殊な水晶を用いて、定期的に瘴気をバラまくのです。聖女に浄化させるために」
「どうして……そんなことを……」
ニーナの声は震えていた。 ほんの少しの想像でしかなかった最悪な真実が、目の前まで迫っている。
大司教は立ち上がると、両手を組んで祈りのポーズを取った。
「あぁ……愚かな私たちをお許しください。ルティシアは瘴気がなければ他国に飲み込まれてしまう。だから初代ルティシア国王は考えたのです。絶対に侵略されぬように守れば良いと。あの国は、聖女を生贄にして国としての体を保つことを選んだのです。わざと国境を穢し、聖女のみに浄化させる。そうすれば他国からの侵略を防げる上、民たちは聖女なしでは生きていけなくなる。さらに治癒もさせれば、民たちはますます聖女に依存する! ……これがルティシアの真実です」
「ニーナ様、まずは貴女様がご無事で良かった……。仕方のないこととはいえ、心配しておりました」
「……それは、どういうことですか?」
(私が追放された時、黙認していたじゃない。何が仕方がないの!?)
ニーナは文句を言いたいのを堪えて、大司教を睨みつける。
大司教はニーナの反応が分かっていたかのように微笑むと、再度頭を下げた。
「ルティシアは腐敗した国です。私はあの国を救わねばなりませんでした。だから聖女を追放したのです。さて、ニーナ様は大司教の本当の役目をご存知ですか?」
「本当の、役目?」
「そう。私たちの役目……それは、瘴気で国境を穢すことです」
「は……? な、なんですって?」
ニーナは言葉を失った。
大司教の言っていることが理解できなかった。
「言葉のままの意味です。我らは特殊な水晶を用いて、定期的に瘴気をバラまくのです。聖女に浄化させるために」
「どうして……そんなことを……」
ニーナの声は震えていた。 ほんの少しの想像でしかなかった最悪な真実が、目の前まで迫っている。
大司教は立ち上がると、両手を組んで祈りのポーズを取った。
「あぁ……愚かな私たちをお許しください。ルティシアは瘴気がなければ他国に飲み込まれてしまう。だから初代ルティシア国王は考えたのです。絶対に侵略されぬように守れば良いと。あの国は、聖女を生贄にして国としての体を保つことを選んだのです。わざと国境を穢し、聖女のみに浄化させる。そうすれば他国からの侵略を防げる上、民たちは聖女なしでは生きていけなくなる。さらに治癒もさせれば、民たちはますます聖女に依存する! ……これがルティシアの真実です」