国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
一ヶ月後、ルティシアはセレンテーゼ帝国の従属国となった。
いわゆる無血開城だ。王家は解体し、国教も廃止。当然、聖女制度もなくなった。

マリアの聖女の力は水晶で回収し、その水晶は賢者の塔で厳重に保管されている。



ルティシア国王は息子の暴走を止められなかったことを理由に、僻地で幽閉されることとなった。

アレクサンドロスとマリアは、平民となり農村へと送られた。
どうやら二人は今でも仲良くやっているようだ。
一度だけ謝罪と感謝の手紙が届いたが、ニーナが返事を出すことはなかった。

大司教はというと、終身刑となり、一生を独房で過ごす事となった。

(大司教は他人を動かすのが上手い。目的を果たした今、危険は少ないけれど……野放しには出来ないわ)

ルティシアでは死刑の次に重い刑だ。
ニーナは処分を決めたとき、大司教と直接話をした。

「貴方を終身刑にします」
「おや、死刑ではないのですね」

大司教は少し驚きながら、「やはり聖女様は甘いのですね」と笑っていた。




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