国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
「貴方は確かに首謀者だろうけど、本当は貴方も……神ではなく誰かに入れ知恵されたのでしょう? だから死刑にはしませんでした」
「ははは、そこまで辿り着いたのですね。いやはや、私はニーナ様のことを侮っていたようですね」
「私は200年以上生きていますからね。何人もの大司教を見てきたもの。貴方たちは、本当に国のためを思っていたって知ってるの」
ニーナがそう言うと、大司教はゆっくりと跪いた。そしてニーナに向けて祈りを捧げたのだ。
「ニーナ様はもう聖女ではありません。長生きしたいのなら、真実は闇に葬りなさい。貴女が相手をするにはあまりに巨大すぎる」
「ご忠告ありがとう。やっぱり帝国の入れ知恵だったのね。かまをかけて正解だったわ」
「してやられた、というわけですね。貴女はまったく……」
大司教はニーナの言葉に苦笑していた。
(この人もこんな表情をするのね。もっと前から、ちゃんと話したかったわ)
それが彼を見た最後だった。
帝国の情勢が落ち着いた頃、ニーナはフェルディナンドとともに穏やかな日々過ごしていた。
周囲から賢者として認められるようになり、フェルディナンドの手伝いをしながら人々を助けて回る日々。
忙しくも充実した生活に、ニーナは満ち足りていた。
時折、皇帝から手紙が来る以外は――
「ははは、そこまで辿り着いたのですね。いやはや、私はニーナ様のことを侮っていたようですね」
「私は200年以上生きていますからね。何人もの大司教を見てきたもの。貴方たちは、本当に国のためを思っていたって知ってるの」
ニーナがそう言うと、大司教はゆっくりと跪いた。そしてニーナに向けて祈りを捧げたのだ。
「ニーナ様はもう聖女ではありません。長生きしたいのなら、真実は闇に葬りなさい。貴女が相手をするにはあまりに巨大すぎる」
「ご忠告ありがとう。やっぱり帝国の入れ知恵だったのね。かまをかけて正解だったわ」
「してやられた、というわけですね。貴女はまったく……」
大司教はニーナの言葉に苦笑していた。
(この人もこんな表情をするのね。もっと前から、ちゃんと話したかったわ)
それが彼を見た最後だった。
帝国の情勢が落ち着いた頃、ニーナはフェルディナンドとともに穏やかな日々過ごしていた。
周囲から賢者として認められるようになり、フェルディナンドの手伝いをしながら人々を助けて回る日々。
忙しくも充実した生活に、ニーナは満ち足りていた。
時折、皇帝から手紙が来る以外は――