国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
「ニーナ、この国で暮らしていくのなら、この国を知らなくてはならない。セレンテーゼについてどの程度知っているかい?」
試すような瞳にニーナの背筋が伸びる。
ニーナは必死に頭をフル回転させて、セレンテーゼ帝国についての知識を頭の奥底から引っ張り出した。
「えっと……セレンテーゼ帝国は皇帝陛下が統治していて、ここ百年で従属国を六つ増やしているわ。中央大陸最大の国で、豊富な石炭資源によって繁栄を極めている。あと……ルティシアと違って聖女はおらず、貴方のような賢者が宰相として国に関与しているのよね。国民の識字率は高く、医療、農業、武器製造など多数の分野で高い技術力を持っている……。どうかしら?」
ニーナの答えにフェルディナンドはにっこりと微笑んだ。
「十分だよ。よく勉強していたんだね」
「お隣の国だったもの。帝国は好戦的な国だから色々知っておかないと」
ルティシアはセレンテーゼ帝国にいつ侵略されてもおかしくない。
聖女の存在だけでは抑えきれないかもしれない。
その気持ちでニーナは200年間、帝国を警戒し続けていたのだ。
「ニーナは政治にも関心を持っていたの? 賢者に向いているかもしれないね」
「本当? 嬉しい! なんでも学んでおくものね」
と喜んだのも束の間。ニーナはフェルディナンドから分厚い本を手渡された。
「これは?」
「セレンテーゼ帝国の歴史書。頭に入れておいて」
「こ、これ全部? ものすごい量だけど……」
恐る恐る尋ねると、フェルディナンドは笑みを深めるだけだった。
試すような瞳にニーナの背筋が伸びる。
ニーナは必死に頭をフル回転させて、セレンテーゼ帝国についての知識を頭の奥底から引っ張り出した。
「えっと……セレンテーゼ帝国は皇帝陛下が統治していて、ここ百年で従属国を六つ増やしているわ。中央大陸最大の国で、豊富な石炭資源によって繁栄を極めている。あと……ルティシアと違って聖女はおらず、貴方のような賢者が宰相として国に関与しているのよね。国民の識字率は高く、医療、農業、武器製造など多数の分野で高い技術力を持っている……。どうかしら?」
ニーナの答えにフェルディナンドはにっこりと微笑んだ。
「十分だよ。よく勉強していたんだね」
「お隣の国だったもの。帝国は好戦的な国だから色々知っておかないと」
ルティシアはセレンテーゼ帝国にいつ侵略されてもおかしくない。
聖女の存在だけでは抑えきれないかもしれない。
その気持ちでニーナは200年間、帝国を警戒し続けていたのだ。
「ニーナは政治にも関心を持っていたの? 賢者に向いているかもしれないね」
「本当? 嬉しい! なんでも学んでおくものね」
と喜んだのも束の間。ニーナはフェルディナンドから分厚い本を手渡された。
「これは?」
「セレンテーゼ帝国の歴史書。頭に入れておいて」
「こ、これ全部? ものすごい量だけど……」
恐る恐る尋ねると、フェルディナンドは笑みを深めるだけだった。