国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
「この度の水質汚染解決に多大な尽力をしたニーナ・バイエルンに褒美を授けよう。何が欲しいか言ってみよ」
皇帝は険しい顔を崩さぬままそう言った。
(意図が分からないわ。普通、こんなことで皇帝陛下が直々に褒美を授けたりしないでしょうに)
ニーナはフェルディナンドの視線に気づいたが、あえてそちらを向かなかった。
皇帝だけを見つめ、そして慎重に言葉紡いだ。
「身に余るお言葉でございます。ですが、私はその場に居合わせただの者。褒美ならば発見者であるパン屋の店主、および解決案を示した大賢者様にお贈りください」
皇帝の眉がピクリと動いた。
「断るというのか?」
「最初から私は褒美を受け取るに値しない、という話です」
ニーナの言葉に広間は静寂に包まれた。それでもニーナは決して皇帝から目を逸らさなかった。
(急に呼び出しておいて、一方的に話を進めようなんて……そんなやり方、私には通用しないわよ。貴方より何年長く生きていると思っているの?)
目に力を込めてじっと睨んでいると、皇帝はふっと表情を和らげた。
「さすがはルティシアの元聖女。そう簡単に権力に靡いたりしないのだな。フェルディナンドからの報告の通りだ」
「それは一体……どういうことでしょう?」
ニーナがちらりとフェルディナンドに視線を向けると、ものすごく申し訳なさそうな顔をしていた。
言葉を発することはなかったが、口の動きで『申し訳ない』と言っているのが分かった。
皇帝は険しい顔を崩さぬままそう言った。
(意図が分からないわ。普通、こんなことで皇帝陛下が直々に褒美を授けたりしないでしょうに)
ニーナはフェルディナンドの視線に気づいたが、あえてそちらを向かなかった。
皇帝だけを見つめ、そして慎重に言葉紡いだ。
「身に余るお言葉でございます。ですが、私はその場に居合わせただの者。褒美ならば発見者であるパン屋の店主、および解決案を示した大賢者様にお贈りください」
皇帝の眉がピクリと動いた。
「断るというのか?」
「最初から私は褒美を受け取るに値しない、という話です」
ニーナの言葉に広間は静寂に包まれた。それでもニーナは決して皇帝から目を逸らさなかった。
(急に呼び出しておいて、一方的に話を進めようなんて……そんなやり方、私には通用しないわよ。貴方より何年長く生きていると思っているの?)
目に力を込めてじっと睨んでいると、皇帝はふっと表情を和らげた。
「さすがはルティシアの元聖女。そう簡単に権力に靡いたりしないのだな。フェルディナンドからの報告の通りだ」
「それは一体……どういうことでしょう?」
ニーナがちらりとフェルディナンドに視線を向けると、ものすごく申し訳なさそうな顔をしていた。
言葉を発することはなかったが、口の動きで『申し訳ない』と言っているのが分かった。