国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
「この日記は重要資料として、塔で保管するべき物だな……。ちょっと情報を整理しようか」
「そうね」
フェルディナンドはペンを走らせながら、日記の内容をまとめていく。
「水晶を持てば瘴気に触れることなく浄化が出来る。使用した水晶は黒ずむ。もしかしたら聖女の力を使わなくても良いかもしれない……?」
「はっきりとした記憶はないけど、その可能性はあるわね。使った水晶が黒ずむのは、フェルが見つけた石英の反応と同じだし」
「早速水晶を用意して試してみよう。いくつか持っているから」
フェルディナンドが水晶を取りに向かうのを目で追いかけた。
(なにかしら……まだ忘れていることがあるような……)
ニーナは何か頭の片隅がモヤモヤとした。
けれどそのモヤモヤを掴む前に、フェルディナンドの声がニーナの注意をそらした。
「ニーナ、そこの箱を持ってくれる? 手が塞がっちゃって」
「え? ちょっと! そんなに持ったら危ないわ! 今行くから動かないで!」
ニーナが慌てて立ち上がろうとすると、目の前の景色がぐにゃりと歪む。
(あっ……これはマズイ)
そう思った時には手遅れだった。
「ニーナ? ニーナ!」
フェルディナンドがこちらに駆けてくるのを見ながら、ニーナは意識を手放した。
「そうね」
フェルディナンドはペンを走らせながら、日記の内容をまとめていく。
「水晶を持てば瘴気に触れることなく浄化が出来る。使用した水晶は黒ずむ。もしかしたら聖女の力を使わなくても良いかもしれない……?」
「はっきりとした記憶はないけど、その可能性はあるわね。使った水晶が黒ずむのは、フェルが見つけた石英の反応と同じだし」
「早速水晶を用意して試してみよう。いくつか持っているから」
フェルディナンドが水晶を取りに向かうのを目で追いかけた。
(なにかしら……まだ忘れていることがあるような……)
ニーナは何か頭の片隅がモヤモヤとした。
けれどそのモヤモヤを掴む前に、フェルディナンドの声がニーナの注意をそらした。
「ニーナ、そこの箱を持ってくれる? 手が塞がっちゃって」
「え? ちょっと! そんなに持ったら危ないわ! 今行くから動かないで!」
ニーナが慌てて立ち上がろうとすると、目の前の景色がぐにゃりと歪む。
(あっ……これはマズイ)
そう思った時には手遅れだった。
「ニーナ? ニーナ!」
フェルディナンドがこちらに駆けてくるのを見ながら、ニーナは意識を手放した。