国に尽くして200年、追放されたので隣国の大賢者様に弟子入りしました
「あ、起きた? おはよう」

目が覚めるとニーナはベッドの上にいた。

「ここは? 私……確か……」
「ここはニーナの部屋。一昨日、倒れたまま眠ってしまったから、ここに運んだんだ」
「え、一昨日!?」

ニーナは目を丸くした。一日以上寝ていたということだ。

「そうだっ、水晶は試した?」

ガバっと上体を起こすと、くらりと目眩がする。

「急に起き上がらないで。ほら、お水。ゆっくり飲んで」
「ありがとう。なんだか喉がカラカラで……ふぅ」

ゴクゴクと冷たい水が喉を潤してくれる。
ニーナは一息つくと、フェルディナンドを仰ぎ見た。

「あの、それで水晶は?」
「あぁ、もちろん試したよ。ニーナの予想通り、僕が使っても瘴気を吸い取ることが出来たんだ。石英よりは効率が良い」

フェルディナンドは黒ずんだ水晶を取り出すと、ニーナに渡した。
それは瘴気を吸い取った証拠だった。

「すごいわフェル! これで森の瘴気を消せるわね」
「うーん……」

興奮するニーナとは対照的に、フェルディナンドは渋い顔をした。


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