俺の妻に手を出すな~離婚前提なのに、御曹司の独占愛が爆発して~
「俺が見ているのは里穂だ。花音ちゃんはかわいいが、この時俺は、里穂を見ていたんだ」
蒼真は呆れた口ぶりでそう言って、苦笑する。
「そろそろ結婚したことを常務に話してもいいだろうと父さんと話していたのもあって、乗り込んでこられた時に常務に伝えたんだ。で、予想通り激怒だ」
蒼真は顔をしかめる。
「でも」
里穂は目をまたたかせた。
「結婚したことを、まだ常務に伝えていなかったんですか?」
この結婚の理由のひとつは、常務から見合い話を押しつけられないようにすることだ。
婚姻届を提出してから三週間あまりが経った今も伝えていないというのは、目的から外れているような気がした。
「常務にルールは通用しないし常識もない。だからまだ伝えてなかった、というより伝えるタイミングを考えていたってところだな」
蒼真はトーンを落とした声で答える。
「本当なら結婚してすぐに常務に話すつもりだったんだが、腹を立てた常務が株主総会で面倒なことをしでかすとまずい。だから終わるのを待って話すことにしたんだ」
「株主総会」
里穂の日常には必要のない言葉だが、そういえば五月あたりから雫の口からもその言葉がよく出ていた。
「総会が終わって、そろそろタイミングをみて話すつもりだったんだが、この写真が社内で話題になったおかげで手間が省けたかもな」
「そうだったんですか」
蒼真は呆れた口ぶりでそう言って、苦笑する。
「そろそろ結婚したことを常務に話してもいいだろうと父さんと話していたのもあって、乗り込んでこられた時に常務に伝えたんだ。で、予想通り激怒だ」
蒼真は顔をしかめる。
「でも」
里穂は目をまたたかせた。
「結婚したことを、まだ常務に伝えていなかったんですか?」
この結婚の理由のひとつは、常務から見合い話を押しつけられないようにすることだ。
婚姻届を提出してから三週間あまりが経った今も伝えていないというのは、目的から外れているような気がした。
「常務にルールは通用しないし常識もない。だからまだ伝えてなかった、というより伝えるタイミングを考えていたってところだな」
蒼真はトーンを落とした声で答える。
「本当なら結婚してすぐに常務に話すつもりだったんだが、腹を立てた常務が株主総会で面倒なことをしでかすとまずい。だから終わるのを待って話すことにしたんだ」
「株主総会」
里穂の日常には必要のない言葉だが、そういえば五月あたりから雫の口からもその言葉がよく出ていた。
「総会が終わって、そろそろタイミングをみて話すつもりだったんだが、この写真が社内で話題になったおかげで手間が省けたかもな」
「そうだったんですか」