俺の妻に手を出すな~離婚前提なのに、御曹司の独占愛が爆発して~
蒼真は一瞬言葉を詰まらせたあと再び口を開いたが、思い直したように口を閉じた。
「理解できました。わざわざ説明してくれて、ありがとうございます。家に帰ってからも気になっていたのでスッキリしました」
「……そうか。だったらよかった」
蒼真は含みのある口ぶりでそう言うと、向かいの席に戻っていった。
その時、キッチンからタイマーの音が聞こえてきた。
「そうだ、小籠包」
里穂は急いでキッチンに行き、火を止めた。
大きな蒸し器がシュンシュンと音を立てていて、慎重に蓋を開くとできたての小籠包から美味しそうな湯気が上がっている。
今日、蒼真と別れて家に帰ってからというもの、蒼真をバカにしていた常務への苛立ちが蘇ってきてたまらず、それを紛らわせるように、ひたすら小籠包を包み続けていた。
店のメニューにはないが、気持ちを落ち着けたい時に昔からよく作るのだ。
「作りすぎたかも」
よほど常務に腹を立てていたということだ。
「でも……ん?」
里穂は蒼真からなにか聞き忘れているような気がして、一瞬動きを止めた。
「なんだろう」
今日のことに違いないが、ど忘れしているのかハッキリしない。
「うまそうな匂いだな」
キッチンにやって来た蒼真は、蒸し器を覗き込み「おっ」とうれしそうな声をあげている。
「小籠包山盛りです。存分に食べて下さい」
「理解できました。わざわざ説明してくれて、ありがとうございます。家に帰ってからも気になっていたのでスッキリしました」
「……そうか。だったらよかった」
蒼真は含みのある口ぶりでそう言うと、向かいの席に戻っていった。
その時、キッチンからタイマーの音が聞こえてきた。
「そうだ、小籠包」
里穂は急いでキッチンに行き、火を止めた。
大きな蒸し器がシュンシュンと音を立てていて、慎重に蓋を開くとできたての小籠包から美味しそうな湯気が上がっている。
今日、蒼真と別れて家に帰ってからというもの、蒼真をバカにしていた常務への苛立ちが蘇ってきてたまらず、それを紛らわせるように、ひたすら小籠包を包み続けていた。
店のメニューにはないが、気持ちを落ち着けたい時に昔からよく作るのだ。
「作りすぎたかも」
よほど常務に腹を立てていたということだ。
「でも……ん?」
里穂は蒼真からなにか聞き忘れているような気がして、一瞬動きを止めた。
「なんだろう」
今日のことに違いないが、ど忘れしているのかハッキリしない。
「うまそうな匂いだな」
キッチンにやって来た蒼真は、蒸し器を覗き込み「おっ」とうれしそうな声をあげている。
「小籠包山盛りです。存分に食べて下さい」