俺の妻に手を出すな~離婚前提なのに、御曹司の独占愛が爆発して~
「あ、面倒なことならある。取引先からお祝いが色々届いて処理が大変なの。リストアップしてお礼状の手配とか。私は秘書だったんだって実感してる」
大袈裟にため息を吐きカウンターに突っ伏す雫を、里穂はクスリと笑った。
忙しそうな雫には申し訳ないが、蒼真の業務に影響がなかったようでホッとする。
「そうだ、今日……こんな日なのに初めて作ったメニューがあるんだけど、食べてみる? 魯肉飯。八角を入れてるからスパイシーでおいしいと思うんだけど……え、なに?」
雫が目を細め意味ありげな視線を寄越している。
「ふーん。小籠包の次は魯肉飯ね。なになに、新婚の桐生家では台湾料理がブームなの? お姉ちゃんが作る小籠包は最高だって部長から何度も自慢されてうんざり」
「それは」
里穂はニヤリと笑う雫から目を逸らし、口ごもる。
蒼真が小籠包を気に入ってくれたことに自信を得て、同じ台湾料理の魯肉飯をつくってみたのだ。
「まずは私に試食させて、それから部長に食べてもらおうとか考えてるんでしょ?」
「……ばれちゃった?」
雫にごまかしは通用しない。
里穂は気まずげに肩をすくめた。
「ばれるもなにも。まあ、いいけど。じゃあ、私が試食してあげるから食べさせて。お腹がペコペコ。一日部長のうれしそうな顔を見せられて、疲れちゃった」
「じゃあ、すぐに用意するね」
里穂はいそいそと支度に取りかかる。
大袈裟にため息を吐きカウンターに突っ伏す雫を、里穂はクスリと笑った。
忙しそうな雫には申し訳ないが、蒼真の業務に影響がなかったようでホッとする。
「そうだ、今日……こんな日なのに初めて作ったメニューがあるんだけど、食べてみる? 魯肉飯。八角を入れてるからスパイシーでおいしいと思うんだけど……え、なに?」
雫が目を細め意味ありげな視線を寄越している。
「ふーん。小籠包の次は魯肉飯ね。なになに、新婚の桐生家では台湾料理がブームなの? お姉ちゃんが作る小籠包は最高だって部長から何度も自慢されてうんざり」
「それは」
里穂はニヤリと笑う雫から目を逸らし、口ごもる。
蒼真が小籠包を気に入ってくれたことに自信を得て、同じ台湾料理の魯肉飯をつくってみたのだ。
「まずは私に試食させて、それから部長に食べてもらおうとか考えてるんでしょ?」
「……ばれちゃった?」
雫にごまかしは通用しない。
里穂は気まずげに肩をすくめた。
「ばれるもなにも。まあ、いいけど。じゃあ、私が試食してあげるから食べさせて。お腹がペコペコ。一日部長のうれしそうな顔を見せられて、疲れちゃった」
「じゃあ、すぐに用意するね」
里穂はいそいそと支度に取りかかる。