俺の妻に手を出すな~離婚前提なのに、御曹司の独占愛が爆発して~
「大学時代の友達の結婚式に呼ばれていて、恭太郞も出席するから駅で待ち合わせているんですよ」
「ああ、そういえば」
里穂は雫を思い出しうなずいた。
この週末は恭太郞が忙しくて会えないからと、今夜は店の手伝いを休んでふたりで食事に行くと言っていた。
恭太郞が忙しいというのはこのことだったのだ。
「日曜日は同窓会を兼ねたゴルフコンペ。関西のコースを回る機会は滅多にないので俺も恭太郞も楽しみにしていて。それにしても」
桐生はほぼ満席の店内を見回した。
「恭太郞がいないだけで店の雰囲気が変わりますね。落ち着いて食事ができるからいいが、あのふたりがいないと里穂さんは忙しそうですね」
桐生は気遣わしげに顔をしかめた。
「確かに忙しいんですけど、ふたりの好意に甘えてばかりもいられませんから」
里穂はわずかに視線を泳がせる。
桐生から〝里穂さん〟と呼ばれるたび落ち着かず、ドキリとするのだ。
初めのうちは笹原さんと名字で呼ばれていたのだが、雫も同時に反応してまぎらわしいので、雫が桐生に里穂と名前で呼ぶよう提案したのだ。
身内や昔からの常連客、そして恭太郞以外の男性から名前を呼ばれる機会はめったになく、桐生からそう呼ばれるたびそわそわしてしまう。
「それに母が時々手伝ってくれるので大丈夫です」
里穂は落ち着かない気持ちをごまかすように、明るく答えた。
「ああ、そういえば」
里穂は雫を思い出しうなずいた。
この週末は恭太郞が忙しくて会えないからと、今夜は店の手伝いを休んでふたりで食事に行くと言っていた。
恭太郞が忙しいというのはこのことだったのだ。
「日曜日は同窓会を兼ねたゴルフコンペ。関西のコースを回る機会は滅多にないので俺も恭太郞も楽しみにしていて。それにしても」
桐生はほぼ満席の店内を見回した。
「恭太郞がいないだけで店の雰囲気が変わりますね。落ち着いて食事ができるからいいが、あのふたりがいないと里穂さんは忙しそうですね」
桐生は気遣わしげに顔をしかめた。
「確かに忙しいんですけど、ふたりの好意に甘えてばかりもいられませんから」
里穂はわずかに視線を泳がせる。
桐生から〝里穂さん〟と呼ばれるたび落ち着かず、ドキリとするのだ。
初めのうちは笹原さんと名字で呼ばれていたのだが、雫も同時に反応してまぎらわしいので、雫が桐生に里穂と名前で呼ぶよう提案したのだ。
身内や昔からの常連客、そして恭太郞以外の男性から名前を呼ばれる機会はめったになく、桐生からそう呼ばれるたびそわそわしてしまう。
「それに母が時々手伝ってくれるので大丈夫です」
里穂は落ち着かない気持ちをごまかすように、明るく答えた。