俺の妻に手を出すな~離婚前提なのに、御曹司の独占愛が爆発して~
「先方からかなりいい条件を引き出せたので早く伝えたかっただけで。営業妨害なんてするつもりはないんですけどね」
「あ、はい……」
うんざりしたように目を細め大きなため息を吐き出す小山に里穂は慌てて首を横に振る。
「だったら店じまいまでここで待たせてもらっていいですよね。もちろん食事はいただきますので」
チラリと意味ありげな視線を桐生に向け、小山はニヤリと笑う。
こうしていつも小山に都合がいいように話を進められるのが情けない。
それに今は里穂だけでなくなんの関係もない桐生まで巻き込み嫌な思いをさせている。
それが申し訳なくてたまらない。
「先方との打ち合せもこちらで設定しますので安心して――」
「あの」
相変わらず口を閉じようとしない小山の言葉を、里穂はたまらず遮った。
小山は目を見開き、桐生もすかさず里穂に視線を向けた。
里穂は桐生の視線を視界の隅で受け止めながら、ゆっくりと口を開いた。
「お待ちいただいてもお話することはありません。この前もお話しましたけど、今回のご提案は、改めて遠慮させていただきます」
桐生に見守られている安心感からか、気後れすることなくハッキリと気持ちを口にすることができた。
店が老朽化し安全のためにも改装や移転について考えなければならないのはわかっているが、父が愛した大切な店だ。
勢いだけで決めたくない。
「は?」
「あ、はい……」
うんざりしたように目を細め大きなため息を吐き出す小山に里穂は慌てて首を横に振る。
「だったら店じまいまでここで待たせてもらっていいですよね。もちろん食事はいただきますので」
チラリと意味ありげな視線を桐生に向け、小山はニヤリと笑う。
こうしていつも小山に都合がいいように話を進められるのが情けない。
それに今は里穂だけでなくなんの関係もない桐生まで巻き込み嫌な思いをさせている。
それが申し訳なくてたまらない。
「先方との打ち合せもこちらで設定しますので安心して――」
「あの」
相変わらず口を閉じようとしない小山の言葉を、里穂はたまらず遮った。
小山は目を見開き、桐生もすかさず里穂に視線を向けた。
里穂は桐生の視線を視界の隅で受け止めながら、ゆっくりと口を開いた。
「お待ちいただいてもお話することはありません。この前もお話しましたけど、今回のご提案は、改めて遠慮させていただきます」
桐生に見守られている安心感からか、気後れすることなくハッキリと気持ちを口にすることができた。
店が老朽化し安全のためにも改装や移転について考えなければならないのはわかっているが、父が愛した大切な店だ。
勢いだけで決めたくない。
「は?」