俺の妻に手を出すな~離婚前提なのに、御曹司の独占愛が爆発して~
ただ、品質とコストで折り合う企業を見つけられず困っていた時、突然取扱高一位の金森化学から取引の申し出があった。 

それも社長から直接連絡が入り、蒼真も蒼真の父もかなり驚いたらしい。

よくよく聞いてみれば、金森化学の社長は、花音の祖父で、花音と花音の母である自身の娘からメディカルメイクの話を聞いて杏華堂に興味を持ち、メディカルメイクの活動に協力したいと申し出たことがきっかけで原料調達の面でも力を貸すことにしたそうだ。

とりわけ溺愛している孫の花音の口から何度も「里穂ちゃん」という名前を聞かされていて、花音のためにも杏華堂との付き合いを強化しようと決めたと聞いている。

「花音ちゃんと仲がいい里穂さんのお手柄。エスディー製薬よりも質が高いし安定してる。本当、最高の契約なんだよね」

「私のおかげなんて、違います。もともと杏華堂の信用と実績があったからで――」

「いや、確かに里穂のおかげで契約ができたんだ。本当に感謝してるしこの契約の実質的な立役者は里穂。俺の大切な自慢の妻だ」

 また。

〝伝えられる時に気持ちを伝えておかないと、あとで後悔する〟

順調に実践し続ける蒼真を、恭太郞と雫がニヤニヤしながら眺めている。

「ああ、もの足りない? だったら俺が誰より愛する大切な自慢の妻。でいいか?」

真面目な表情で尋ねる蒼真に、里穂は顔を真っ赤にしながらも。

「誰より愛する大切な自慢の生涯の妻、がいいかもしれません」

あとで後悔しないように、そう伝えてみた。


【完】
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