俺の妻に手を出すな~離婚前提なのに、御曹司の独占愛が爆発して~
周囲の桜よりも少し大きめで、たくさんの花をつけるので見応えがあり華やかだ。
「母が一番好きな桜なんです。連れて来てあげたら絶対に喜びます。でも、今年はもう無理かな。……来年のお楽しみですね」
「里穂さん?」
蒼真は声を詰まらせ黙り込んだ里穂の顔を、心配そうに覗き込んだ。
「なんでもないんです。ただ母とお花見ができると思うと、うれしくて。すみません」
桜どころではなかった以前の佳也子の状態を思い出すと、胸にぐっとくるものがある。
今では大好きな杏と、そして同じ悩みを抱える大切な仲間たちと一緒に食事ができるまでに回復した。
事故に遭った当時、そんな未来が待っているとは夢にも思わなかった。
気づけば頰を流れていた涙を、里穂は手の甲で拭った。
「さっきも言いましたけど。私たち家族が今笑っていられるのも、来年桜を見に行こうと思えるのも、やっぱり杏さんとメディカルメイクのおかげです。もちろん蒼真さんが言うように母の頑張りは大きいと思いますけど」
里穂は涙をこらえながら、どうにか笑顔をつくり蒼真を見つめた。
思いが胸に込み上げてきて、口に出さずにはいられない。
「母が一番好きな桜なんです。連れて来てあげたら絶対に喜びます。でも、今年はもう無理かな。……来年のお楽しみですね」
「里穂さん?」
蒼真は声を詰まらせ黙り込んだ里穂の顔を、心配そうに覗き込んだ。
「なんでもないんです。ただ母とお花見ができると思うと、うれしくて。すみません」
桜どころではなかった以前の佳也子の状態を思い出すと、胸にぐっとくるものがある。
今では大好きな杏と、そして同じ悩みを抱える大切な仲間たちと一緒に食事ができるまでに回復した。
事故に遭った当時、そんな未来が待っているとは夢にも思わなかった。
気づけば頰を流れていた涙を、里穂は手の甲で拭った。
「さっきも言いましたけど。私たち家族が今笑っていられるのも、来年桜を見に行こうと思えるのも、やっぱり杏さんとメディカルメイクのおかげです。もちろん蒼真さんが言うように母の頑張りは大きいと思いますけど」
里穂は涙をこらえながら、どうにか笑顔をつくり蒼真を見つめた。
思いが胸に込み上げてきて、口に出さずにはいられない。