エリートなあなた
上擦った声に恥ずかしさが立ち込めながら、そっと離れた手にホッと安堵。
ドキドキする心を隠したくて口元を緩ませれば、案外まだ笑える自分に安心した。
「うーわ、オレの真帆ちゃんなのにー」
「絵美さんどうするつもりだよ」
すると相変わらず気の抜けた松岡さんの発言には、苦笑まじりで答える課長。
「え?オレは両刀づかいで、」
「黙れやヘンタイ!」
「お姉さまは夜の声もうるさいけどー」
「――オマエ、…楽しんでるだろ?」
「さあ?黒岩さん次第ですけど」
2杯目のビールを煽る絵美さんを尻目に、飄々とした2人の会話に覚える疎外感。